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手抜き介護 70 筋力をつける

一昨日の夕方、母が家で転倒したとケアマネさんから電話が来た。昨日のヘルパーさんから伝え聞いたとのこと。頭をぶつけたが、特に痛みも吐き気もなく、病院まで行かなくても良いとの本人判断だったらしい。

今日はケアマネさんが、様子を見に行ってくれた。いつもと変わらず、「今、ほうれん草を湯がいてるの」なんて言ってたそう。リビングの床にしりもちをついて起き上がれなくなり、玄関まで父に引きずってもらって、上がり框を利用して立ち上がったという。それほどの筋力の衰えなのに、歩行器なら歩けているという方が貴重なことかもしれない。

去年の退院時、家での訪問リハビリを勧められたのだけど、本人が「リハビリは全部やった。もういい」というのでそのままになっていた。「自分で出来るから」という気持ちもあったかもしれないが、何の強制もなく日常の中に運動時間を作り出すのは、なかなか難しそう。

母は割と新しいものにも対応できる方で、介護のアシスト器具も利用しているけど、父はそういうものが苦手で、力でやり通そうとする。ベッドサイドに手すりを付けることを拒み、時間をかけて自力で起き上がるから、背筋力が鍛えられている。動かない母はもともと少ない筋力がますます減り、器具が使えない父は保たれているところもある。安全対策も必要だけど、ちょっと踏ん張ってみるというのも大事なんだろうなあ。

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