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札幌で家を売る⑧ 内見者を迎える前に

【4】内見

C社と正式に契約したのは、5月初旬でした。すでに夫は新しい職場に着任しており、私は6月中に旭川に引っ越す予定で新居を探し始めました。引っ越しの荷造り中の家をオープンする、という形になりました。

売り出し価格は3280万円。C社の査定は3200万だったので、それで行くつもりでしたが、営業さんに「将来的に買い手がつかず値下げを考えることになった場合、200万は下げないと。そこを見越して3280万円から始めてみては?」と言われ、決定しました。

スーパーでタマゴ150円なら買うけど200円だったらやめとく、という日常感の中に「200万円の値引き」とか「80万円上乗せ」とか、ハナシが大きすぎてピンと来ない。頭の中では、そっと「万」を取って考えてみることにします。

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前にB社から受け取ったパンフには、内見者を迎えるにあたって

・部屋を片付けておきましょう
・照明はすべてつけておくと明るく見えます
・内見者に売り込みをするのは控えましょう

などと注意書きがありました。ここがいかに住み良いか、気に入っているか、大切に使ってきたかをくどくど説明されると、買う側は二の足を踏むことに、とあります。確かに、売り手は「決して問題があって手放すわけではない」と言いたくなりますし、買い手は「関係ない思い入れは聞きたくない」と感じそう。どちらも気持ちは分かります。

【5】見学から契約までの流れ

わが家を買いたいという人が現れたら、建物の引き渡しまでにいくつかの手続きを経ることになります。提示価格ママか減額交渉ありか、またローンの有無により4パターンに分けて整理しました。測量や設備点検などは、省略します。

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当然のことながら、価格に合意し満額の用意があると、即契約が可能です。ローンを組むとしたら、銀行に書類を揃えて仮審査(事前審査ともいう)を申請し、数日待ちます。それが通れば契約になりますが、減額交渉などしていると、その間にほかの買い手が見つかることもあります。大きな買い物なのに、ゆっくり考えている時間もなく、タイミングも難しいのが不動産といえるかもしれません。

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