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[茶道のキモチ]お道具の手入れしっかりと

こんにちは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。

家事は大雑把な私ですが、お茶の時にはなんとかがんばって、きちんと始末しようと心掛けています。茶道のお道具たち、いかに長く、きれいに使うか。お手入れで、まるでちがってきます。

お茶会で使った茶筅。みんなで分けてお稽古に使ったりしますよね。大切に大切に、茶筅の使命を十分に果たすまで…。今は、シリコン製の茶筅などもあるようですが、やはり茶会やお稽古では竹製のものを使いたいもの。というか使うべき(笑)?ですよね。

茶筅は、お点法ごとによく洗うのはあたりまえですが、お稽古の最後には歯ブラシでていねいに汚れを落とし、熱湯につけてから乾かします。お茶会の時も片付けのバタバタに取り紛れてざっと洗ってほったらかしにならないよう、せめて翌日までにきれいにしてよく乾かして保管しましょう。大事にしなきゃと箱にきちんとしまうのも考え物です。日本の夏はカビがこわい。つぼんでしまった茶筅はあまり好きではないので、うちではくせ直しに立てています。

柄杓や、青竹の蓋置、箸なども気をつけて。

水分はカビのもとですし、乾燥しすぎると竹は割れますし、半年間使わない炉の柄杓・風炉の柄杓は注意が必要です。今はいい職人さんも少なくて、柄杓も茶筅も手に入りにくいですしなかなかにお高いですものね。

ご自身の帛紗なども、絹もので水洗いできませんから、お稽古の都度エチケットブラシやマイクロファイバーのふきんで抹茶のついたところをケアするといいようです。(クリーニングは縮みます)それでも、一年使い続ければ多少の変色がありますが、それはそれでお稽古を重ねた勲章だと思っています。

お茶碗や水指なども、使った直後に箱にしまうのは控えた方がいいように思います。陶器は特に、案外水を吸っていて包んだ布がしっとり湿っていることもあります。しっかり洗い、しっかり乾かす。使うときは箱から出したら必ず水洗い。水指や釜などは、水をあふれさせることで中の埃などを洗い流します。

茶道の水屋は400年以上も前から受け継がれる扱いの歴史があると考えています。先人たちがしてきたように、まず水を大切にし、その中でいかに清潔さを保つか、シャボンや漂白剤に頼らないやり方を学ぶ場でもあると思います。

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