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ポリプテルス エンドリケリー

昔から、大好きな古代魚、ポリプテルス・エンドリケリー。
学名:Polypterus endlicheri endlicheri
国内初入荷時、1980年代、その時のエンドリケリーは体に入るラインも太く濃く、惚れ惚れする風貌で、まさに怪獣のようであった「少年だった私が雑誌を見て刷り込まれたイメージ」。

ところが探し求めても、体に入るラインの色が薄い個体ばかりで、カッコいい個体に巡り合うことができなかった。

当時は、ブリード個体も販売されておらず、カッコいい個体の写真を見ては想像を膨らまし、ため息を漏らすばかりだった。

数年すると、ドリーK氏や五十嵐氏のブリード個体が出回るようになり、それからは漆黒のバンドを持つエンドリケリーが通信販売で手に入るようになった。関東に出張したときには専門店にも出向き数匹購入して飼育した。

しかし私に刷り込まれたカッコいいエンドリケリーとのイメージの違いが埋まらず、いつの間にか探すのをやめてしまった。

ところが10年ほど経った2022年、たまたま寄った総合ペットショップでカッコいいエンドリケリーに出会ってしまいエンドリケリー熱が再燃。

それから広島中の熱帯魚ショップやインターネットを駆使して、自分の求める個体を探した。そして気に入った個体「ブリード個体4匹のワイルド個体3匹」の徹底飼育をスタートさせた。今までの経験で、たらふく餌を与え、しっかり水換えすると、あっという間に大きくなることも知っていた。

気になっていたプラチナオルナティーとダトニオの飼育も始めた。

エンドリケリーの稚魚は7匹で、7~9センチほどであったが、3ヶ月で20センチほどになった。
今のブリード個体のレベルの高さには驚いた。どの個体も漆黒のバンドを纏いカッコいい「だめな個体はいないと言えるほど」。
体側に入るバンドが太く、黒く鮮明で、体色が煉瓦色の個体を選んだ「今では安価で、普及しているから、気に入った個体を選べることに感謝」。
育てると、そのうち1匹、特徴的なバンドの個体がいた。ややショートボディーで体が太く、体側のバンドの両側がドクロのような柄になっている。カッコ良いとはいえないが、アクアホビーとしては特徴があり、なんだか嬉しくなる。

これからもカッコよくなりそうな稚魚やワイルドのエンドリケリーを探し続けるだろう。憧れの魚だから安価になって普及したところで魅力は変わらない。
育て上げて、毎日見ても飽きない「俺の一匹、男のエンドリケリー」に仕上げてみたい。


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