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サン・ジョルジョ・ディ・ノガーロ

北イタリアのヴェネチアにほど近い、小さな町。

電車は一時間に一本もない時がある。

バスも1日に数本。


私の出身地は京都。毎分焦るようにやってくる電車に、バスにタクシー。

この町には、何もない。


私の家の周りには遠くまで広がる平原。


青い空。ひたすら続く、まっすぐな農道。



以外、何もない。




何もないということが、こんなにも愛しいのは、

それは自分が都会出身者だからだろう。



私の故郷の一つになりつつある。この町。


一度、訪れてみてほしい。




案内するから。

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