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埋没映画館 特選#1「守ってあげたい」

元々は某SNSっぽい投稿サイトに出していた内容ですが、今月閉鎖となり、そのまま終わらせるのも惜しいと思ったので自分のブログに転載公開していましたが、いかんせん閲覧数が少なすぎるwwww

ということで、かなりマイナーな映画を紹介していきたいと思います。このシリーズはブログ転載分のバージョンアップ版(かもしれない)辺りの位置づけで特に「推し」の映画を取り上げたいと思います。

なのでシリーズ「埋没映画館 特選」と題して書いていきますw

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#1 守ってあげたい(2000年3月)菅野美穂主演

「守ってあげたい」と聞くとほとんどの人はユーミンの曲を思い浮かべるのだろうが、全く関係ないw

全然「国防」とか「軍事訓練」とかのしんどさを一切考えずに入隊してきた女子たちの悲喜劇を描いた作品であるw

私がこの映画に出会ったのは映画館の本編上映前の予告編で(何を見たときの予告編かは覚えていない)今時の女の子のゆるさが笑えて(カンノもすごく可愛かった)なんとなく覚えていた。

「愛と青春の旅だち(リチャード・ギア主演、1982年)」の女性版のようでもあるがこちらは基本コメディ。どうしようもない「平和ボケ女子」が、彼氏にフラれた腹いせで「就職に有利な資格取得」感覚で陸上自衛隊に入隊し女性教官にしごかれ罵倒されながらやがて自衛官としての責務に目覚めていく「人間が成長する物語」である。
私はこの手の映画が好きだw やはり最初と最後で人物の顔つきまで違って見える演出(演技力)がわかりやすく観客の側は感情移入しやすい。

ただ「ゆるい女子たちの自衛隊奮闘記」「ミリオタ向け青春群像劇」色々寸評も可能だが、この映画にあまり「期待しすぎる」のは良くないw

演者同様に見る側も「ちょっと油断してる感じで観る」のが丁度いいのではあるまいか?(演技がゆるいのではなく演じてる役柄がほぼ全員ゆるいか勘違いしてる女子たちなのである)そういう風にダラっと見ていれば、クスッと笑えたり、「お、ええ感じやん」と思える場面も多少は有るw

そして彼女たちが背負った「自分の問題」が徐々にあらわになっていき、彼女たちなりに「自分の殻を破るため」の「逃げ場のない場所に自分を追い込んで見る冒険」だったのかもしれないと気がつくと「何やらそれまでのゆるさが愛おしく」さえ思えてくるのだからw

大規模訓練中に豪雨に見舞われ演習場付近の土砂災害現場に遭遇し家屋の下敷きになった一家の救出を試みる。女性教官を含めて自らの危機にも遭遇。それでも被災者のために「母性的衝動」で必死に活動する彼女たちに少なからず感動し、全面協力した陸上自衛隊の迫力ある重機らのシーンも圧巻。

原作はマンガだったらしい(wiki)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%88%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%82%E3%81%92%E3%81%9F%E3%81%84!

ちょうど東日本大震災で当時の画像に触れることもあり、また「当時自衛隊に助けられた若者が今年自衛官となって赴任する」ニュースを見たりして(この設定は映画「天空の蜂」でもあったが)やはり胸に来るものがある。

レンタルでもお目にかからず、ヤフオクくらいしか上がってないだろうがDVDかVHSビデオならまだ現存していると思う。

ちなみに「新世紀エヴァンゲリオン」で惣流・アスカ・ラングレーを担当した声優・宮村優子も出演している。実写映画への出演が珍しい人なのでその意味でも貴重w(ちょっとオタクっぽい女子の思いを込めた台詞回しにアスカのニュアンスがにじみ出てて笑える)

ちょっとこのままDVD廃盤に埋もれさせるのはもったいない気もする「大作ではない小品」ということで。

埋没映画館1-2


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