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最高のくろ

くろが空に帰って1ヶ月とちょっと過ぎた。
まだ心は砕けたままで毎日泣いてしまう。
リビングテーブルの椅子についたパピーの頃に
噛んだ傷も思い出に変わってしまって
ひとつひとつを見つめて撫でたりしてみては
静かに涙が出てくるという具合に
ダメージが半端ない。

昔、実家で飼っていた、外犬の天才りゅう
とはちょっと大幅に違う
母に世話を任せて気分で可愛がりちょっとの世話をしてたころの愛とは別格な(りゅうも好きだったよ。)

迎えたくて求めてご飯に悩んだり散歩したり
保険に入ったり心配で病院につれていったり
お風呂に入れたりトリミングしたり爪を切ったり
全てを自分でやるという、ね、もう、子供。
愛を全て数倍にして返してくれて
いつも寄り添ってくれる存在だった。

あぁ、また泣いてしまう。
何をしていても
頭には
これをしていたら、くろがここにいて
私を見守ってくれていた姿が再生される。
思い出しては泣いて。
家族に見られないようにこっそり泣いて。
部屋にたくさん飾った写真をみて
また思い出して。

時間がこころの穴を埋めてくれる
どのくらいかかるかな。
うさぎのチッチは亡くなって数年たつけど
まだ時々淋しいし、
またうさぎを迎えたい気持ちにはならない。
チッチが最高に可愛いうさぎだったから。

だからもう、私はこれから先も
犬は迎えない。
私の犬はくろだけ。くろが一番に最高な犬
最高の家族だったから。

くろじゃなきゃ嫌なんだ。

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