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8月1日(月) 天気:晴れ 人間への興味について

連日蒸し風呂にいるかのような、湿気が重たい暑さが続いている。ただ、冷房の聞いた室内にいるのは好きだ。小さい頃実家で母はあまりクーラーをつけてくれない人だったから、家に帰ってドアを開けたときに冷たい空気が流れ込んでくると、それだけで胸が躍ったものだ。そのときの名残で、今もクーラーが好きなのかもしれない。

今日は写真教室だった。写真をじっくり見て分析するという時間があった。3枚の風景写真を見せられて、この写真のどこに目がいくか、と問われた。私は消失点に向かう線や遠近感だと思った。しかし、先生は「どうしても人に目が行くでしょう」と言う。よく見ると、その3枚の写真には人の姿が確かにあった。私はまったく気が付かなかった。しかし、先生が言うには写真の中に人物がいるとどうしてもそちらが気になってしまって、本当に見せたいものがぼやけてしまうことがあるのだそうだ。

また、別の写真についても尋ねられた。この、フランク・ロバートの写真だった。
私は縦に伸びる白い4本の線にまず目がいった。しかし、先生は真ん中の白い服を着た子どもが気になりますかね、と言う。やはり人だった。

トロリーバス、ニューオーリンズ
Trolley, New Orleans
フランク, ロバート
FRANK, Robert

私はなぜこうも人に目がいかなかったのだろう。だいぶ人を好きになってきたとは思っていたが、まだどこかで怖いという気持ちが抜けていないのだろうか。人から目をそらすことが無意識に刷り込まれているのだろうか。

今回のように、一枚の写真をじっくり眺めて、どこに目がいくか・どういう意図で撮られたのかをできる限りたくさん分析してみると見えてくることがあるとも教えてもらった。
人物写真などをたくさん見て、逃げずに人をじっくり見つめる。その中にいる人達は決してこちらに危害を加えてくることもないから安心だろう。


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