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【詩】殿は女でございましたか!

さようでございますか!

さようでございますか!

殿は本当は実は 女でございましたか!


さようでございますか!

さようでございますか!

殿はもう やや子を宿しておられましたか…!!


強く 勇ましく

戦い続けた殿よ!

殿のおそばについていながら!

殿の事を知らなかったじいやを!

お許しくだされ…!


切腹!!!


じいや!じいや!

なにをしている!

私はそんなこと望んでいない!

今すぐやめろ!


さようでございますか!

さようでございますか!

あぁ、お優しい お優しい殿よ…!

いや…姫…?姫なのか?


じいや!じいや!

私はな!

戦いを捨てはしない!

これからも戦場にて!

戦い続ける!

私は殿!子を宿しても!殿なのだ!


殿!殿!

さようでございますか!

しかし殿は母になる身!

戦には出ず、静かに暮らしましょう!


嫌だ!嫌だ!

私は戦が好きだ!

戦だ!戦だ!

私は戦い続ける!


さようでございますか!

さようでございますか!

しかし!しかし!どうか!

己を大切に…!


私が女と知ったからって

そんなに態度を変えるのか!

今まで戦えと言ったお前が

私に戦うなと言うのか!


私は!殿だ!

この城の主だ!

今までと何も変えさせはしない!


そうはいっても殿!

いや、姫?

そんな身重の身体で

戦えるのですか!?


戦う!戦う!戦い続ける!

戦場で子を生むことになっても!

戦い続ける!

この国を!統一するのだ!


さようでございますか…

さようでございますか…!

ならば、じいやは

今までと変わらず、付き添い続けましょう!


そうだ!じいや!

私は生きたいように生きる!

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