この冬という実感
今年も白菜が百円になる季節がやってきた。今年は進化して、買わなくたって「白菜と大根いる?」って電話がかかってくるようになった。夏野菜もだったけれど、冬だって負けてない。豊作の冬、おいしい冬、鍋にしとけばどうにかなる冬。実感が折り重なる。
プロか、アマか。売れるか、売れないか。そういった苦しみは、自分の手元にやってきやすい。Zineを作ったとて、漫画を書いたとて、どうなるんだと真面目に説得にかかるわたしの顔をした私。わたしは、その通りだと思って、心の4割くらいを明け渡す。でもちゃんと6割くらいは「なんかあるでしょ」って思ってる。わたしの顔をした私も。
2023の冬は短歌と五行歌を書くようになった。あとは悩んでいる時や決断していく時、「これが暗中模索か…」と思う瞬間が増えた。2022にはなかったことが、当然だが、2023にはある。その当たり前を経験と呼び、または懐かしさの原石と呼ぶ。この日を懐かしく思う日まで生きて、都合よく書き換えられた宝石を眺めて。そうやって生きたい。それでいいと思っている。
食物繊維だらけの赤カラ鍋を食べて、たくさん寝よう。もらったシイタケ、一気に使ってたくさんバター醤油炒めを食べよう。行きたくない仕事、10分前に起きて行こう。寒い冬はストーブ焚いて、こたつで寝よう。そうやって、そうやって冬を実感しよう。2023の冬は、2023にしかないんだよ。
妙に一人で納得して、生きる気力を取り戻す。それでいいんだよ。分かり易くなくたって。
サポートしてくれたら、ラーメン食べるつもりです。時々食べるラーメン、おいしいよね。