楠木こち

なんでもない日常や、ちょっとした気づきを書きます。黒猫のくまとしまとの惚気も書きます🐈‍⬛🐈‍⬛

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マガジン

  • 旅エッセイ

    2019年に旅したエッセイ。

最近の記事

パズル

どんなに無駄だと思われたことも、後からじわじわ効いてくる。なかなか芽の出なかったことが、急に開花する。 それって、人生がパズルっぽいからじゃないかと思う。 パズルピースは個人の夢や努力、継続などによって生まれる可能性のピース。もしくは辛い経験から生まれた優しさのピース。もちろん、幸せな経験も。 でも、どんなに1ピースを大切に持っていても、それは1ピースのまま。 どんなにたくさん繋がっても、真ん中が空いていれば繋がらない上下左右。 そんな時、偶然か必然か、他者のピース

    • さみしいって、思っていいよ

      なんとなく、さみしい気持ちを抱きます。 だけど、理由が見つかりません。 ごはんはおいしい くうきもきれい ねこもげんき アニメはたのしい だけど、さみしい気持ちを抱きます。 しあわせなのに、と思ったけれど さみしい気持ちは変わりません。 思っていいよ。 さみしいって、思っていいよ。 それから先は、これからこれから。 冷たいパックがくっつく素肌。 換気扇の音、春の虫の音。

      • 何が正解?

        新しい場所には、新しい教えがたくさんある。 新鮮さに喜びを感じつつ、数えきれないほどの教えに溺れる。転職から1ヶ月。 前々から左耳が痛かったが、今日の痛みは治らなさそうだったので、病院に行った。早いうちに聞こえなくなる可能性もある、と診察で伝えられて、びっくりした。しっかり治さなきゃな…。 新しい仕事は楽しい。正解はなにか、分からなくなることも多いけれど。 何が正解だろう。 今、心でぐるぐると回っている言葉だ。目の前の景色に齧り付いて1ヶ月。まだまだ時間が必要だ。

        • 太陽

          眠い目を擦って 飛び出した まだ静かな街 コーヒー買って 溢れてしまいそうだった 今日が始まって また終わっていくこと 過ぎ去った日々が あまりに遠くて 太陽に走る 日常を抱えていたいから 太陽に走る 体温を溶かして 風が吹いたら 春だと知った つぼみが大きく 膨らんでいた 全部わたしだったから 海に叫んで 朝日に泣いて 過ぎていく日々は 真剣だった 太陽に走る 日常を抱えていたいから 消えないように また会えるように 太陽に走る 日常を抱えていたいから 太陽に走

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        • 旅エッセイ
          24本
          ¥800

        記事

          大きなリュックと傘

          「傘持った?忘れないでね。」 あんなに人の忘れ物を気にしていたのに、自分のリュックをまんまと店に忘れてきた旦那。お店に連絡すると、リュックは家に郵送してくれることになった。なんとありがたい。今日は福岡天神あたりで、結婚指輪を探したり、昼スナにいったりと、ご褒美の1日だった。 なんとなく書き留めたくて、日記を書く。指輪とご飯のこと。 指輪は今日も決まらなかった。けれど確実に候補を絞っていっている。お店の人は早く決めてくれと思っているに違いない。今日も持ち帰って考えると言っ

          大きなリュックと傘

          意味がなくても、楽しいと笑える。

          楽しいと思える 意味は無くても 楽しいと言える それってすごいことだ。 深いところじゃなくても 四角にハマる答えじゃなくても 楽しいと笑える。 おいしいご飯を食べよう。 研究!とか言い訳して、 食べたことないお店に行こう。 歌を歌おう。 血が巡るように、 心が踊る。 辛いことはどこだ。 癖のついた心。 辛くなくても、 楽しいと思える。 確かめてみよう。 思っている以上に あなたはきっと 楽しいと笑える。

          意味がなくても、楽しいと笑える。

          道を歩く

          明日から新しい職場で働き始める。いつも新しい場所に行く時は早く寝ようとしてしまうけれど、眠れないことにストレスを持ってしまうから、今日はちょっと書いてから寝ようと思う。 1月5日、年明けに一度だけ前の職場に出勤してから、身体がダルくなっていった。線香の手元の技術は上がっていく感覚はあったけれど、毎日誰かの悪口を聞いて、笑うしかないあの空間が身体を蝕んでいたんだと、今なら思う。 悪い人たちじゃなかった。 むしろ好きだし、戻りたいと思う瞬間もあった。 ただ、今のままじゃ、存

          過去になりゆく息と記録

          より鮮明な、より濃い思い出を残したい。2023年の創作の気合いは、振り返ればそこだったように思う。けれど、2024年になって、空気全体の、部分的な、漂っているものの記録に取り組んでみたい気がしている。 生活空間には、同じ空気を吸って、吐いた記録が漂っている。個々人を生きながら、共存して、きっとどこかのタイミングで、前触れもなく遠くにいく。 「だから」残さなきゃ、と思っていたのが去年だった。過ぎ去っていく現在が、過去になっていくのが苦しかったイメージがある。(事実じゃないか

          過去になりゆく息と記録

          ちゃんとしてもいいし、しなくてもいいよ

          私の弱点は、真面目すぎることだと感じています。 でも、真面目に考えすぎたからこそ、登ってこれた階段だってあるんだろうとも、なんとなく思うんです。 長所と短所は表裏一体。見る場所によって、弱点だし、生かす場所によっては強みになる。 真面目だからといって、特別勉強ができるわけでもなく、まだまだ知らないことがいっぱいあって。ずっと、これからも未知を歩んでいく。 その過程で、 ちゃんとしてもいいし、しなくてもいいんです。 明日でいいや、って思ったっていいんです。 蓄えたエ

          ちゃんとしてもいいし、しなくてもいいよ

          振り返れば、花

          短い時間で見れば悲劇、長い人生で見れば喜劇。 昨日、講談ワークショップを受けて得た言葉です。 人生の誰にも話したくないような失敗談も、自分を物語る型にはめ、喜劇にして楽しむ一つの型、講談。 講談とはなんぞや?という状態で向かったわたしですが、いやだった最悪な失敗、飼い猫の脱走談を題材にして、結局思い切り講談できたあの時間はすっごく爽快な気持ちになったあの感覚は癖になりそうです。 思い切り講談で猫の話をできたことで、noteにもかけるかも、と思ったのが昨日の投稿でした。

          振り返れば、花

          飼い猫くまの脱走が思い知らせてくれたこと

          圧倒されてもいいや。 そんなことを思う。 2月13日の朝、私は飼い猫くまを脱走させてしまった。知人のしていた、ネコのハーネス散歩を真似したのが事の発端だった。 ハーネスをつけて、地面に置いて、それからスルスルスルっと、液体のように抜けていった。大パニックの私と夫は、大きな声を出して、余計にくまをびびらせて。くまは家の横の崖に、ぴょーん!!と大きく飛んでいった。 それからくまの大捜索が始まった。 ペット探偵の使っている道具はとりあえず買った。双眼鏡、トレイルカメラ、それか

          飼い猫くまの脱走が思い知らせてくれたこと

          日記:さくらんぼシールとハーゲンダッツ

          昨日、相方が東京へ旅に出た。わたしには、何にも予定のない、ひとりの日があと二日。一人で何かしよう!と意気込んでも、意外と何にもないもんだ。忘れているだけかもしれない。 今日は朝から健康診断に行った。入社前の提出するやつ。昨日行けばよかったのに、いつの間にか朝ごはんを食べてしまっていた。バタバタと忙しそうな看護師さんたちに心の中で謝る。土曜日に来ちゃってごめん。 心配のわりにはすんなりと終わって、家に帰ってチーズとウインナーののったトーストを食べた。相方が買った低脂肪の牛乳

          日記:さくらんぼシールとハーゲンダッツ

          ためにならなくていい

          ためにならなくていい。 好きなことをして。 言われてる気がする。

          ためにならなくていい

          短歌 晴れていくための曇り空

          仕事に行けなくなった日 1月5日、今年初めての出勤の日、奇妙な違和感とともに帰宅し、すこし泣いた。そして6日から、出勤前の体調不良が続き、しばらくお休みをもらうことになった。 その間、実家に帰り、昔の友人に会い、日常から距離を置きた。美味しいものを食べて、人と話した。他人の中に存在している過去のわたしは、明るかったし、同世代はみんな、ちゃんと荒波に揉まれていた。 「焦る必要はないんだよ。」 心の行き場 「今している仕事は、好きなことですか?それとも、できるからしてい

          短歌 晴れていくための曇り空

          わたしと他人のあなたの関係

          裸になるのなら、一人でいいけれど 裸を見せるのなら、他人が必要。 裸を誰かに知ってほしいと願った日から、 わたしはわたしらしさを追い求めている。 それは今でも続いていて、さらに欲は深くなった。 他人の裸を見たいと願っている。 他人のあなたらしさをなぜか求めている。 愛されたいし、愛したい。 簡単ではないと分かっているけれど、 できるだけ裸になったあなたと、 わたしは抱き合ってみたい。 あなたが見ていてくれるなら、 わたし、どこまでも歩けそう。 あなたをどこまでも見

          わたしと他人のあなたの関係

          この冬という実感

          今年も白菜が百円になる季節がやってきた。今年は進化して、買わなくたって「白菜と大根いる?」って電話がかかってくるようになった。夏野菜もだったけれど、冬だって負けてない。豊作の冬、おいしい冬、鍋にしとけばどうにかなる冬。実感が折り重なる。 プロか、アマか。売れるか、売れないか。そういった苦しみは、自分の手元にやってきやすい。Zineを作ったとて、漫画を書いたとて、どうなるんだと真面目に説得にかかるわたしの顔をした私。わたしは、その通りだと思って、心の4割くらいを明け渡す。でも

          この冬という実感