精神科の病院に転職した母からの質問に薬学生が調べて答える

「ウブレチドあまり意識しないで使ってたんだけどコリン性クリーゼあるの!?」

ウブレチド、一般名ジスチグミン臭化物
可逆的アセチルコリンエステラーゼ阻害薬であり
排尿困難や重症筋無力症などに使われる
ウブレチドの添付文書によると警告にコリン作動性クリーゼが発症し死亡例があるとのことである。
下痢、腹痛、嘔吐、唾液分泌過多、気道分泌過多、食欲不振、発汗
(頻度が多い順)日経DI参照
がコリン性クリーゼの主な初期症状である。
高齢者には(特に70歳以上)には注意が必要であり、母の病棟は精神科であるため抗精神病薬の副作用の抗コリン作用で尿閉が起こっている患者に使用されていると考えられる。特に抗コリン作用を起こしやすいものはフェノチアジン系、クロザピンである。(薬がみえるvol.1p224参照)

母へ伝えることは
コリン性クリーゼで死亡事故も起きていたみたいだから、下痢、腹痛、嘔吐とかに気を付けて!
かな?

今後の疑問
抗精神病薬での抗コリン作用でM受容体が遮断されているが、AchE阻害薬はどの程度効果があるのか?

追記
看護師の母に必要な情報に絞ってみた

ウブレチド ジスチグミン
手術後および神経因性膀胱などの低緊張性膀胱による排尿困難
重症筋無力症

レキサルティ プレクスピプラゾール
統合失調症のみ適応
排尿障害とか口渇少ないよ

イーケプラ レベチラセタム
抗てんかん

ミルタザピン
うつ病

ベルソムラ スボレキサント
不眠症
併用禁忌があるCYP3A4阻害薬=と

ベルソムラをデエビゴ レボレキサントへ変更
併用禁忌がない、肝機能障害注意

ジプレキサ オランザピン 
陽性症状(幻覚、妄想、興奮)
陰性症状(意欲・集中力低下)
両方に効く

ランドセン リボトリール クロナゼパム
抗てんかん、小型(運動)発作、精神運動発作、自律神経発作の治療
神経をしずめる作用があることから、医師の判断により、いろいろな精神・神経系の不調に使用される。

ブロナンセリン
非定型向精神薬

ルーラン ぺロスピロン
統合失調症

スルピリド
抗うつ薬
向精神薬

※昔からある抗うつ薬(三環形抗うつ薬)とシメチジン、クロルプロマジン、パロキセチンと飲み合わせ悪い
抗うつ薬の副作用悪化

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