[日記]トルコに行くまでが長い②
前回に引き続き、まだトルコには着かない。
私は未だ、羽田空港の保安検査を抜けた先でまたもウロウロしていた。
免税店であるのをいいことに、ユニクロで買い物をし、免税の本屋さんを見つけ物色していた。
そこに、恰幅の良い関西弁のおじさんがやってくる。
向こうの本屋の方が品揃えよかったなあ、損したあとボヤいていた。そう言われたら北側の本屋まで歩いていくしかない。
なかなかの距離を歩いて行ってみたら、たしかに文庫が占める本棚が倍くらい広かった。何がそんなに違うのだろう。客層?
そこでいそいそと本を書い、ブックカバーも付けてもらう。免税店のブックカバー!と喜んでいた。
ちなみに私は乗り物酔いするので飛行機の中で読めない。うちに持って帰る前提である。この時点で完全に人生最後と思っていない。(詳細は前回に)
ちなみに手首はまだ腫れていた。関節の骨と見間違えた。痛痒い。 (詳細は前回に)
そしてとうとうドーハ空港への飛行機に乗り込んだ。男性のCAさんがいるのは、国際線ならではな感じがする。
特に何事もなく時間が流れていく。何かあったとすれば、バームクーヘンしか食べていなかった私のお腹が鳴ってしまって思わず顔を覆ってしまったということだ。飛行機に穴掘って埋まりたかった。
あと、意気揚々と頼んだ機内食が和食だった。
そばのクオリティにびっくりした。コンビニのより美味しい。全然麺が固まってない。
そして約10時間ほどのフライトで、私はドーハ空港に着いた。飛行機内でのアナウンスを頼りにtransferの文字を探す。
トランジットじゃないのか、と初歩的な疑問を抱く。理由は知らない。
するとここで私より少し歳下くらいの男の人に話しかけられる。
「トランジットってこっちですかね?」
いや初めてなんで知らないですね。
「たぶん…そうだと思います」
愛想笑いで切り抜ける。
ありがとうございます、と丁寧な青年は先に歩いていった。私も後に続く。
保安検査を再び受けて、自分の便の出発口を探す。
今度はイスタンブール空港まで行くのだ。約4時間のフライトである。
すると再び青年にすみませんお姉さん、と話しかけられる。
お姉さんなんて呼ばれ慣れてなくてビクビクする私。
「空港の人に聞いたらこの便ないって言われて…」
なにそれ無責任な。
チケットを見せてもらって2人で飛行機をさがす。モニターにたくさん飛行機の案内表示がされるけど、青年の便はどうやら時間が先過ぎたらしい。
スタッフさんはまだモニターに出てないよと言いたかったのだろうか。
だがしかし、細かいニュアンスが分からない勢から言わせれば、外国の人に首を振られれば全てNOである。ないのと同じである。恐ろしい。
乗り継ぎ時間が1時間ほどしかない私は乗り遅れに大層ビビっていたので、青年に別れを告げて1人で搭乗口へ向かった。
空港の中をモノレールが走っている。近未来的。ふおー。
モノレールの中。
モノレールを降りた先でまたふおーと声が出た。間抜けだ。
ラクダがいる。そしてアラジンの魔法のランプみたいなのも売っていた。完全にアラビアンナイトな感じである。
そんなこんなしていたら搭乗開始時間が迫っていた。危ない危ない。
時間が無い中、せめて!と思って飲み物を買う。ココナッツウォーターを買ってみた。
カードがあってよかった。
さあ次はいよいよイスタンブール。いよいよ憧れの地である。
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