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[日記]トルコは広いよ


1日目、12時間かけてたどり着いたのはイスタンブールだった。

ここから先はバスに揺られての移動が主になる。

トルコの有名な観光名所というのはかなりの距離をもって点在しているため、なかなか個人で多くまわろうと思うと大変そうだ。

ツアーの利点というのはこういうところにあるのかもしれない。

バスでの移動が主、と書いたけれど、1度だけ船での移動があった。バスごと船に揺られてエーゲ海を渡っていくのである。

船の中ではキーホルダーやらジュースやらを売ってやろうと意気揚々とやってくるお兄さん達がいた。

おば様たちと一緒にノーセンキュー!と言っておいた。心強かった。

そしてトロイ遺跡にやってきたのである。

トロイの木馬で有名なあの場所だ。

実は今の学説では、トロイの木馬は実際の史実では起こらなかったことらしい。

あくまであれは物語という考え方だそうだ。

トルコで観光地に入るには、どこも基本的にX線検査を通過しなければならない。荷物が細々していると大変なことだ。

中に入ると割と地味だった。

崩れた瓦礫が並んでいる。紀元前に作られたもので貴重であるというのはわかるけれど、絵面的にはとても地味だ。

私はなんとなく、修学旅行で行った吉野ヶ里遺跡を思い出した。

そしてその紀元前の瓦礫の上を野生のリスが駆けていく。野良犬もしっぽを振って近づいていく。私たちはX線検査までしたのにそこには入れないのである。動物はあまりにあっさり入っていくから笑ってしまった。嘘でしょこれ。

先程、トロイの木馬は史実では作られなかった、と書いたけれど、その物語は世界的にも有名なために観光客向けにつくったレプリカの木馬があった。ちゃんと人が入れるちょっとした展望台のようなつくりだった。

とりあえず中には入ったけれど、写真は撮ってもらわなかった。
かわりに、木馬の影の中で横になる犬たちをカメラに収めておいた。

なんというか、自分がここに行ったという証明のような写真よりも、そこに行かないと分からなかったであろう景色を写す方が多分好きなんだろうなあと思った。

1人で撮ってもらっても仕方がないというのもあったけれど。



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