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刑事ドラマからみる犯罪と福祉

昔から刑事ドラマが好きなせん。福祉を学んでから見ると印象や捉え方が変わりました。
こんにちは!くつばこのせんです。もう12月に突入!本格的に寒くなってきましたね。自宅から最寄り駅までの自転車が嫌になってきました。

※今回はテーマの特性上、2つ目の☆に少し過激な単語が出てきます。苦手な方はご注意ください。

☆刑事ドラマで描かれる犯罪

科捜研の女と相棒を毎週録画して見るほど刑事ドラマが大好きです。もう何年分も見ているのですが、ただ刑事ドラマとして見ていた中学生の時と、福祉的な視点で見る今では、少し見方が変わったなと感じています。
刑事ドラマでは様々な犯罪が描かれます。そして、なぜ犯人が犯罪を起こしたのか、その経緯や背景もすべて明かされてドラマが終わることが多いです。実際の事件ではプライバシー保護の観点や犯罪者の家族を守るためなどの理由で、多くは明かされません。わからないことが多い分、凶悪な事件ほど加害者への批判やバッシングは強くなります。もちろんどんな理由があっても犯罪は許されません。しかし、感情的に加害者のことを悪く言う前に、どうしてそのような犯罪が起きてしまったのか、背景に想像をはたらかせることが必要だと思うんです。

☆加害者だけの問題じゃないことが多い

ドラマに出てくる犯罪は、殺人・殺人未遂・傷害・強盗・暴行・監禁・虐待など多岐に渡ります。そして、残念ながら現実に起きているものです。中には衝動的なものもありますが、多くは何かしらの理由があって起こってしまったものだと思います。過去に自分の親を殺されていた、貧困でやむにやまれず、会社の隠蔽、自分も虐待を受けて育ちこの方法しか知らなかった、救い出すにはこの方法しかなかった・・・など。これらの背景を見ると、その人だけを責めることは、どうしてもできないと思うんです。犯してしまった行為に対してはその人が償わなければなりませんが、そこに至る過程は複雑で、「この人が悪い!」とは決められない。犯行を防ぐためにはどこでどういう介入・支援が必要だったのか、社会で考えていく必要があると思います。実際犯罪が起きた地域の行政で、事後検討がなされることもあります。

☆ドラマから福祉を考えることもできる

まったく福祉にフォーカスを当てていないドラマでも、少し深入りしてみると、福祉についていくらでも学べるんだなと思いました。刑事ドラマが好きで、何となく見ているだけでもいい。そこから「あ、こういう背景がある人がいるんだ」と知って、「犯罪に至るまでに何か歯止めをかけるものはなかったのかな」と考えてみる人がひとりでも増えてくれたら、事件の加害者に対して、過度なバッシングが減るんじゃないかなと思っています。一番は何も起こらないことですが、二次三次の加害者と被害者が出ないために、みんなに少し立ち止まって考えてもらえたら・・・。

次回は少しここから派生して、ラベリングの怖さと加害者への福祉について書こうと思います。


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