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「meiro」と呼ぶ声が聴こえ

原宿・VACANTで上映中の「帝国は今日も歌う」。現代美術作家、小泉明郎氏の映像作品である。

彼が幼い時に見た悪夢-父親がニワトリの餌に選ばれてしまい連れ去られるというシュールでショッキングな-が、現代の何とも言えない空気感と合わさり、静かに観客を圧倒していく。

怖くて息苦しい、でもそれはどこか穏やかに迫る。だから、ホラーが嫌いでもちゃんと見られる。最後まで目が離せなくなる。

作中で叫ばれる「meiro」は作者の名前だが、どこかたどり着けない複雑な迷路のことでもあるような気がする。

2017年の今だからこそ伝わる内容かもしれない。
とにかくすごいものを見てしまった。

5月11日まで。

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