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有名になるって大変 小説家はbarにいる④

林伸次さん初の小説「恋はいつもなにげなく始まって、なにげなく終わる。」
インタビュー第4回目は、いよいよnoteについての話です。

―私は、林さんのSNSで一番好きなのはnoteなんです。ある程度まとまった文章を読むのが楽しいです。

 良かったです。僕は140字だと無理なんですよね。ツイッターで面白い人はいっぱいいますよね、燃え殻さんとか。彼のあのつぶやきって、気づいてるかもしれませんがほぼ創作なんですよ。本当、面白いこと思いついて書いてるなあって。

―創作を実際にあったように書けるのはすごいですよね。林さんも、他の人に書けないものを生み出していてすごいです。優しい人柄が出てる。

 いい人ぶってますよね(笑)。

―いい人なような気がしますが、違いますか?あんまり悪い人だったら、あの文章は書けないような気がします。もしこれで悪い人だったら、それはそれで尊敬します(笑)。

ところで、次に私小説が書きたいと言われてましたね。それで、子供の頃の話を読んだんですよ。今後はそういった路線のものを書いていきたいのでしょうか?


 そうですね、ちょっとああいう感じのものを書いてみようかと思ったんですが、どうですか?

―面白かったですよ。これは、林さんというキャラクターが確立してるからこそだなあと。知らない人だったら、正直そこまで響かないかもしれない。

 時々あるんですよね。例えば有名な作家や役者が、近所を歩く。途中、コーヒーを飲んで、本を買って、帰ってきた。それだけの文章で注目されることが。それはその人がやってるからこそ面白いんですよね。
こうなったら、なんかもうそこまでいくしかないかなと。林がやったから面白いって。だから有名になるしかないのかな。

―嫌じゃなければ、ぜひ。

 でも、有名になったらなったでけっこうつらいですよね。

―やっぱり色々なことを引き受けないといけないんでしょうね。そうそう、6月30日のcakesnoteフェスに行ったんですが、ゆうこす(菅本裕子)さんとかきっと大変なんだろうなって。若くて頑張ってるなって。


 確かに彼女は大変そうですね。はあちゅうさんも。はあちゅうさん、どうですか?

―私は好きです。あの文章が書けてあれだけ行動力がある人は、すごい。

 彼女はすごい才能があって、一緒に登壇したりすると、実感します。例えば「やれたかも委員会」の時の話をしますと、あれって、事前に話を教えてくれないんですよ。その話の映像を見ながら初めて、自分はどういう話をしようかって書き留める。そういうことをやっているんですね。

それで、僕が一番初めに話していたら、はあちゅうさんがそれを書き留めていて。「じゃあ自分は何を言おう、ここに対してつっこもう」とか、すごい研究熱心でした、まめなんですよ。雰囲気で行かずに、すごく計算していて。そしてどーんと笑わせるから、すごいなあと思って。


―見えないところで努力されてるんですね。やっぱり有名になるには水面下でもがく必要がありそうです。

さあ、次回は最終回です。小説の実写化や、林さんの次回作など、未来について考える話をお送りします。





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