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#426 雪の比叡山に登ってきた話。

所用で京都に行った際に、雪の比叡山に行ってきたので、メモ。


1、雪の京都といえば…

旅行も難しい状況ですが、どーしてもこのタイミングで京都に行かねばならない用事がありました(写真は京都市役所。ここに用事があったわけではありませんが…)。

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で、最終日。半日空き時間ができました。せっかくですから、どこか行きたい。前の晩雪が降ったので、雪の京都といえば、と、金閣寺や銀閣寺も考えたのですが昼には溶けちゃうかも… ということで、雪が積もっているという比叡山へ行ってみることに。

冬以外でしたら、京都側から登って、琵琶御側へ降りる(あるいはその逆)ルートがあるそうなのですが、冬場は京都側のロープウェイやケーブルカーは動いてません。調べるとちょっとしたハイキングコースもあるので、登ってみるか、とも思ったのですが、雪山です。持っている靴も革靴以外は、ジョギング用に持ってきていたシューズだけです。流石に危険すぎるし万一何かあったら迷惑かけすぎです。

というわけで、琵琶湖側から冬も動いているケーブルカーに乗って、そこから頂上を目指すことに。


2、意外と近い?比叡山口

とはいえ、半日しかありません。行って帰って来れるのでしょうか?

調べてみると、三条駅から比叡山口までは45分ほど。え?意外と近い。ルートは2つあって、石山坂本線の坂本比叡山口駅と、JR湖西線の比叡山坂本駅とがあります。共にバスが出ていますが、せっかくですからケーブルカーの駅まで歩ける(徒歩15分)坂本比叡山口駅からいくことにしました。

びわ湖浜大津駅で乗り換えるのですが…思い切りフツーの電車なのですが、最後は車道、つまり道路を走るのです(写真は帰りのものです)。

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江ノ電では経験ありますが、普通サイズの電車だとちょっとインパクトがありますね(個人の感想です)。

そこから石山坂本線に乗り換えですが同じホーム上で乗り換えできます。便利です。可愛らしい2両編成の電車になります。写真は終点の坂本比叡山口駅でのものです。

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さて、ここから、ケーブルカーの坂本駅までは徒歩15分。趣のある道を行きます。

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ちょっと不安になる小道を入った先にケーブルカーの坂本駅があります。写真撮り損ねましたので、これは帰りに撮ったケーブルカーの写真。

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約11分で延暦寺駅に到着です。

ちなみに、この駅からは琵琶湖がこんな感じで見れます。

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3、しっかり雪山。

この時点で三条駅を出て約1時間半。

何の下調べもせずにきましたが、ケーブルカーでご一緒した方は私以外に三人。いずれも冬山登山に備えたしっかりした装備の方ばかり。チノパンにジョギングシューズにちょっとしたコート、という人はもちろん私以外いません…

が、ありがたいことに道が除雪されています。楽勝楽勝。

雪はちらついてますが、空も晴れてきました。よしよし。

まずは延暦寺総本堂の根本中堂を目指します(ケーブルカーの駅にあったパンフレットによるにわか情報)。隣接する延暦寺会館の「喫茶れいほう」では、梵字入りラテが人気とのこと。寒いのでぜひそこであったまりたい!

あいにく根本中堂は大規模改修中で外観は拝見できませんでしたが、中には入れます。他に誰もいない本堂で、ちょっと足場が邪魔しますが、本尊薬師如来像を拝見することができました。本来床張りですが、電気カーペットがあったのはありがたかったです。

外に出ると正面に石段が。文殊楼へと登る石段です。

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危険ということでこの石段は閉鎖されていましたが、別の階段から登れました。

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さて、いよいよ梵字ラテであったまりましょう!

……休業……

気を取り直して、大講堂、阿弥陀堂、東塔と拝見していきます。

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4、いざ比叡山山頂へ!

さぁ、いよいよ比叡山の山頂を目指します。京都が一望ですよ!

気のせいかちょっと雪が舞っていますが、日は差してます。風もありません。

っと、案内板です。山頂まで40分…結構ありますね…まぁ、でも、歩くの早いし。山頂で過ごす時間含めて90分、1時間半で帰って来れますね。いざ!

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………これは…ジョギングシューズではダメでしょう…

引き返そうと思いましたが、案内図をみると、ちょっと先に西塔地域というやはり延暦寺の施設、主に修行のお堂が集まったエリアがあるようです。そちらに行ってみることにします。

この道を歩くことには変わりないのですが…

こんな橋を渡っていきます。繰り返しますが、ジョギングシューズです。

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渡ったところには山王院。今回巡った中で個人的には一番印象に残ったところです。

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お堂そのもの、というより、石段からのアプローチや周りの木々の感じなど全て一体となった感じが水墨画の世界のようで、雪のせいもあってほとんど音がしない中で、気がつくとじっと佇んでしまっていました。

なにしろ、他に誰にも会いませんし…

雪がなかったらまた別の印象だったかもしれません。来てよかった。

さて、西塔地域はまだ先です。

えっと、この階段を降りて…

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これは、滑った方が早いのでは…

迷いましたが、下まで降りました。ジョギングシューズで…

下り切った先には、浄土院があってその先まで行きましたが、ちょっと危険を感じて断念。写真は断念したところで浄土院側を撮ったものです。

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もうね、こんなところで滑落なんてしたら誰にも見つけてもらえません。迷惑ですし。名誉ある撤退です(個人の感想です)。


5、無事に三条へ。

あとはひたすら来た道を戻って三条のまで戻ってきました。

ケーブルカーが30分に一本なのですが、ちょっと乗り逃してしまった分、帰りは遅くなりましたが、無事に戻って来れました。

最後に、豆政と亀末廣でいつものお菓子を買って、京都駅に向かいました。

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6、まとめ

途中で撤退したせいもありますが、5時間ぐらいで行って帰って来れました。

雪の中ならではの経験ができました。思い切って行ってよかったです。

が、流石に思いつきで行き過ぎましたので、皆様は行かれる場合にはきちんと下調べして、準備をした上で行かれることをお勧めします。

雪がない時期にもう一度行ってみたい(そもそも山頂まで行ってませんから)のですが、雪のイメージが強すぎるので壊したくないような気もしています。


備忘録も兼ねてつらつらと書いてしまいましたが、写真だけでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

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