saw

もうすぐ二十歳。 わたしの "好きなもの" が輝く場所。

saw

もうすぐ二十歳。 わたしの "好きなもの" が輝く場所。

最近の記事

どんでん返し映画の金字塔、『情婦』を語る。

アガサ・クリスティーの短編小説「検察側の証人」の映画化作品。 『情婦』(原題:witness for the prosecution) 1957 どんでん返し映画といえば、映画初心者にはもってこいな名だたる有名作品がたくさんあって、私もかつてまだ映画視聴本数が100に満たないとき好んでよく見たジャンル(?)だった。 『ユージュアル・サスペクツ』『ピエロがお前を嘲笑う』『ファイト・クラブ』『グランドイリュージョン』『フォーカス』『メメント』etc… 年代も幅広く見てきたは

    • 『すばらしき世界』が、あまりにも残酷だった。

      優しくなんかなかった。冷たかった。知ってしまった、気づいてしまった。面倒ごとを避け、見て見ぬふりをして、同調する社会を。そして、彼を羨ましいと思ってしまった自身の心の冷たさを。 ”生きづらさの正体” 罪を償い刑期を終え、出所してきた元殺人犯の三上。社会復帰を目指した彼にとって、飲むべきは最低限の生活だった。それすらもまともに取り合ってもらえない、社会が向ける彼への目が冷たかった。 わからなかった。この映画をみて、彼がもがく姿を見て、私は何を思えばいいんだろう。「罪を償い

      • 映画『Perfect Days』が教えてくれた生き方。

        Wim Wenders 監督、役所広司さんが主演を務めた映画『Perfect Days』。マイベスト映画『Paris, Texas』の監督だったので胸膨らませながら見に行った。期待通り、いや期待を遥かに上回る、ここ最近で一番良い映画だった。 __ 〈 今日も、いつもと同じようでちょっと違う日を、生きる 〉 竹ぼうきの音で目を覚ます。布団を畳んで、顔を洗う。清掃員のユニフォームに身を通し、自販機で缶コーヒーを買う。カセットをかけ、今日も彼は東京・渋谷の公衆トイレの清掃に行

        • 0時0分、父からのメッセージ。

          昔から、父はなんだか不思議な人だった。 平日はごく普通のサラリーマンとして、 朝起きる頃にはもういなくて、寝るまでに帰る姿は見なかった。 でも休日になると、キッズ番組の代わりに海外ドラマや映画を一緒に見させてくれた。ポップな音楽の代わりに、ジャズレコードを流してくれた。カメラ片手に家で、外で、旅行先で、たくさん写真を撮ってくれた。たまに小さなライブハウスでギターを鳴らすしがないバンドマン姿を見せてくれた。 小さい私にベタベタ構うわけでもなく、 小さい私に好かれようと色々

        どんでん返し映画の金字塔、『情婦』を語る。

          人生ってちょっと簡単でちょっと難しい。

          人生、想像してたより、遥かどうってことないなってときありません? 小学一年生だった頃、六年生は大人に見えた。 サンタクロースは魔法の世界に住む心優しきおじいさんだと思ってた。 高校生活はラブコメで見たキラキラしたアオハルだと思ってた。 大学生になれば、親元を離れれば、何か変わるんじゃないかって感じてた。 でも、どれもそんなことなかった。 昔から、目の前に立ちはだかるいろんな問題に対して、ワクワクよりも不安を抱く性格だった、だからたくさん逃げたし諦めた。 でもいざやってみ

          人生ってちょっと簡単でちょっと難しい。

          両親がくれた最高のクリスマスプレゼント。

          小さい頃からクリスマスは我が家の大イベントのひとつだった。 クリスマスに誕生日、年越しから年始まで、この世の幸せな出来事がギュッとつまったこの時期の二週間がとてつもなく楽しみで、クリスマスはその始まりを奏でる大切なイベントだった。 クリスマスの少し前にクローゼットからクリスマスツリーを出してきてみんなで飾り付けをする。 どこに手紙おこうかな~ってその日から考えてた。 前日になってら家族みんなでクリスマスパーティーに必要なものを買い出しに行った。両親が飲むシャンパンが羨ましく

          両親がくれた最高のクリスマスプレゼント。

          雨の日に決まって思い出すこと。

          雨の日と聞いて思い浮かぶのは、 あのジメジメとした空気、 けたましく地面に打ち付ける雨の音、 空を覆う暗い雲。 そして、ある一つの音楽、 『サニーサイドメロディー』のこと。 小学生の頃、徒歩40分のところにある小学校に通っていた。雨の日も雪の日も、ちょっと寝坊した日も、両親は決して甘やかして車で送ってくれたりなんかしなかった。 でも金曜日の雨の日の放課後だけ、 習い事に遅れないために、父が車で学校まで迎えに来てくれた。その道中に父のiPodから必ず流れる曲が『サニーサイ

          雨の日に決まって思い出すこと。

          わたしの好きなもの。

          自己紹介 なんとな~く生きてきたら、もう二十歳目前。 将来の明確な夢なんて何一つなくって、 今まで好きなことして好きなように赴くまま過ごしてきたけど、向かう社会人生活を見るといつまで経ってもこうしちゃいられないのかなあと少し不安が募る日々が増えてきた今日この頃。 好きなものを好きに語って今この幸せを何かに残したい!と思い立ち、その一心でnote開設に至りました📝🕊️ ハタチまであと少し。 わたしの好きがここで輝きますように。 好きなもの 前置きが長くなりましたが、

          わたしの好きなもの。