見出し画像

3.19原子力規制委会合

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県)において原子力規制委員会から認可された計画通りの火災対策がされていなかったことが判明し、規制委は2024年3月19日(火)に同社に是正措置を求めた。
 四国電力はケーブルに火災対策を施す方針だったものの、ケーブルを治める容器が金属性なので大丈夫だろうと自ら判断して対策を取らなかった。
 そして、その変更を記録せず、原子力規制庁の検査官にも事実と異なる説明をしていたことが明らかになっている。
 同日に行われた規制委の会合で議論された。
 山中伸介委員長はーー①記録管理が十分でなく、設計変更の記録も残っていない②検査官への対応に問題があったーーことが特に問題だとした。
 杉山智之委員から「他社の事例をみて大丈夫だろうという思い込みで(九電は)判断していた」と発言した。
 「トラブル事例を共有して、数少ない問題の経験を他と共有するという安全確保に関する汲み取りが出来ていない・・・今後に対しても重要な事例のような気がする」と杉山委員は付け加えた。
 原子力規制庁は九電が事実と異なる説明を検査官にしていたものの「悪意はなかった」と判断して”通知あり”すなわち是正措置を取るように求めるという対応をとることになったという。
 九電伊方原発は四国電力および四国地方唯一の原発。1,2号機は廃炉作業中だが、3号機は2022年1月から通常運転を再開している。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?