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藤田嗣治の初期作品

 エコール・ド・パリの画家、乳白色の人物画で著名な藤田嗣治の初期作品が平塚市美術館(神奈川県平塚市西八幡1-3-3)で2023年9月23日(土・祝)から2024年2月18日(日)まで展示される。
 2018年度に同美術館に寄託された藤田の油彩画《おことさん》をその関連作品10点とともに紹介する。《おことさん》は藤田が東京美術学校在学中に描いたもので、画業の最初期における貴重な作例として位置づけられる。同館で1993年に開催された企画展以来30年ぶりの公開となる。
 タカシマヤ文化基金の助成を得て修復処置と光学的調査を行った成果とともに紹介する。大磯の旅館との関連が明らかになったという。
 11月11日(土)には、東京藝術大学名誉教授の木島隆康氏と林洋子氏(美術史家・兵庫県立美術館館長)の講演会が開催される。午後2時から1時間半、ミュージアムホールで開かれる。申し込みは不要。
 木島氏は長年油彩画の修復に携わり、藤田作品の修復も多数。また林氏は藤田研究の第一人者として知られ、一般書も多数ある研究者だ。
 平塚市美術館では新しく作品が収蔵されるたびに、お披露目の展覧会を開催している。今回は約40点で、内田あぐり《わたしの前にいる、目を閉じている #09T》、遠藤彰子《岐路》、あるいは湘南地区にゆかりの島田章三、高良眞木などの作品が加わった。

内田あぐり《わたしの前にいる、目を閉じている #09T》 2009年、平塚市美術館
遠藤彰子《岐路》 1984年、平塚市美術館
宮川慶子《聞こえる》 2015年、平塚市美術館

 その目玉となるのが藤田の初期作品だ。 『新収蔵品展 特集展示:藤田嗣治の初期作品』の開館時間は午前9時半から午後5時まで(最終入場時間は午後4時半)。休館日は月曜日(ただし10月9日、2024年1月8日、2月12日は開館、翌火曜日休館)。年末年始(12月29日~2024年1月3日)も休館。
  観覧料は一般200円、高大生100円。
 平塚市美術館の連絡先は0463-35-2111。公式サイトはhttps://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/□。

平塚市美術館外観


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