明菜の「難破船」を語る
中森明菜の1987年の名曲「難破船」。これは加藤登紀子さんがその4年前に、自分が二十歳の時の失恋を思い出して書いた曲だ。
登紀子さんは2024年2月14日(水)にBS日テレで放送された「その時歌は流れた 時代を彩った昭和名曲」で「明菜さんに直接この曲のカセットを渡したんです。あなたが歌うべき歌よって」と話した。
明菜さんは取り巻きも連れずにスタジオの隅の暗い所に一人で立っているような人だったが、それを登紀子さんは好きだったという。
折れた翼 広げたまま
あなたの上に 落ちて行きたい
海の底へ 沈んだなら
泣きたいだけ 抱いてほしい
当時、明菜さんがどういう状態だったか登紀子さんは知っていたという。
87年の大みそか、レコード大賞の日。受賞は逃したものの明菜さんが歌を歌って戻って来た時、「別人になっていた」と登紀子さん。
「次の年の新曲はもう明るい歌になっていました。明菜さんの人としての神髄を見たと思いました」。
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