見出し画像

「伊藤潤二展 誘惑」

 人間の本能的な恐怖心や忌避感を巧みに映し出しながらも、日常と非日常、ホラーとユーモアを自在に行き来する美しくもグロテスクな作品で知られる漫画家・伊藤潤二。彼の初の大規模個展が開かれる。
 「伊藤潤二展 誘惑」が2024年4月27日(土)から9月1日(日)まで世田谷文学館(東京都世田谷区南烏山1-10-10)で開催される。
 デビュー作品の『富江』をはじめ、『うずまき』『死びとの恋わずらい』『双ー』などのシリーズ漫画のほか、『首吊り気球』『伊藤潤二の猫日記 よん&むー』『溶解教室』などの自筆原稿に加え、本展描き下ろしの新作も。

 《富江の世界》2023年 ⓒジェイアイ/朝日新聞出版
 《うずまき》1998年 ⓒ伊藤潤二/小学館
《死びとの恋わずらい》1997年 ⓒジェイアイ/朝日新聞出版


 伊藤潤二は1963年、岐阜県中津川市生まれ。歯科技工士として働くかたわら、雑誌「月刊ハロウィン」に初めて投稿した『富江』が「楳図賞」にて佳作を受賞しデビューした。

 《富江》2000年 ⓒジェイアイ/朝日新聞出版
《富江》2011年 ⓒジェイアイ/朝日新聞出版


 以来、次々に話題作を発表。2019年、『フランケンシュタイン』でアイズナー賞「最優秀コミカライズ作品賞」を受賞。
 2021年、『地獄星レミナ』にて「最優秀アジア作品賞」、『伊藤潤二短編集BEST OF BEST』が「Best Writer/Artist部門」を同時受賞、2022年『死びとの恋わずらい』にて通算4度目の同賞受賞。
 2023年、アングレーム国際漫画祭にて「特別栄誉賞」を受賞した。その他、受賞多数。内外から読者の絶大な支持を集めている。

伊藤潤二 ⓒ東川哲也/朝日新聞出版


 開館時間は午前10時から午後6時(展覧会入場、ミュージアムショップは午後5時半まで)。休館日は毎週月曜日(ただし、4月29日、5月6日、7月15日、8月12日は開館し、翌平日休館)。
 観覧料は一般1000円、65歳以上・大学・高校生600円、小・中学生300円。混雑時は入場制限あり。
 5月10日(金)は65歳以上入場無料。5月15日(水)は国際博物館の日(5/18)を記念して入場無料。
 連絡先は03-5374-9111。世田谷文学館の公式サイトは https://www.setabun.or.jp/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?