車が売れた理由は徒歩よりも速いから

趣旨:

この記事では、これまでに私が行った東京のカフェやレストランの中で、美味しかった店、再訪したいと思っている店をリストアップする。

目的:

その日行く店に迷ったり、店名を忘れてしまったりした時に見返すためだ。

注意事項:

つまりこれはあくまで私的なメモである。穏当なことしか書かない。さらにいえば、私は無知なミーハーで、基本的に「ランチ おすすめ」の上位に出てくるような店にばかり行くので、もっと専門的な情報を求めている方、そしてネタバレ厳禁の方は注意されたし(途中で『シックス・センス』のネタバレをするため)。なお私は杉並区在住である。

タイトルについて:

本来は「おすすめのカフェ・レストラン紹介」みたいなタイトルにするべきなのだろうが、様々な自意識に考慮した結果こうなった。いったい何が起きたというのか。

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書簡集(国立)
コーヒーとチーズケーキが美味しい。私はけっこういろんな喫茶店に足を運んでいるほうだと思うが、個人的にはこの店のコーヒーの味がしっくりくる(私は浅学非才で、コーヒーの深みやらあれこれは分からないので、「しっくりくる」という表現を使うことで責任を回避させてもらう)。ケーキを頼むと、後ろの冷蔵庫から手作りのホールケーキを出してナイフで切ってくれるのも良い。あとカップとソーサーが可愛い。

トニーズピザ(吉祥寺)
チーズをふんだんに使ったアメリカンなピザを提供している。私はチーズがたっぷりとかかってさえいれば電話帳でも食べられるので、それがピザとなった日には、もう。

たくさんのパンをひとつひとつ吟味して、トングをじょうずに使い、とっくにそこなわれてしまっていたのに、そんなことには気づかないで、トレイにいくつもパンをのせて運んでいく、落としてだいなしにしないように。パン屋のお姉さんはぼくをみて、あっ、このひとそこなわれてしまっている。そう思っても口には出さない。

ツバキ亭(荻窪)
ハンバーグステーキが極めてシンプルにうまい。接客もこちらが尻込みするほど丁寧で、多くの人が好感を持つだろう。俺は正直ちょっと引いてしまうが、もちろんこれは私が陰湿でひねくれた人間だからだ。

クレッソニエール(新宿三丁目)
新宿三丁目駅に直結したビルの地下にあるフランス料理店。日によってはかなり行列ができるらしく、それと料理の提供にけっこう時間がかかっていたので、次はそのあいだに読める本を持っていくこと。(俺の記憶が確かならアスパラガスの)ポタージュがとても美味しかった。他のも飲んでみたい。

そんなふうにしてしばらく生活していたみたいだ。ほら、あの映画のブルース・ウィリスみたいに。ぜんぶめでたしになるのかな。あのさ、この前、コンビニに入ったら店内放送がながれていて、それはぼくの声で、ずーっと、ずーっとぼくの知らない商品を解説していてものすごく怖いんだ。ぼくは両手で耳をふさいで。

魚山亭(渋谷)
宮崎の郷土料理を提供しているお店。チキン南蛮や冷汁を食べたい時はここに行く。定食は+200円で味噌汁を冷汁に変更できて、大変ボリュームがある。ちなみに、私はいまだに都会に憧れを抱く田舎者で、渋谷を歩く時はいつも人混みにうんざりしつつも、内心ではちょっとテンションが上がってしまう哀しい生き物なのだが、まあこの話はどうでもいい。

クヨール(渋谷)
渋谷駅からしばらく歩いた住宅地の中にあるイタリア料理店。今回記載する中では最も値段の張る店だが、それだけの味は保証されている。マジでうまい。オールタイム・ベスト・パスタの一つと言っても過言ではなく、九条ねぎってこんなに美味しいのかと啓蒙された記憶がある。——私へ。次に行くときはきちんと予約をしておくこと。

ひざがふるえる。店内をうろうろし、棚の前でしゃがんで、ぼくは手のひらをどっちも耳にあてたまま、ひじでスナック菓子の袋をうごかして脇にはさむ。レジに近づくと、へんだな、草の匂いがして、脇をひらいてほしいものをそこに落とす。店員は表情のない顔でこっちを見つめていて、ぼくはお金を払おうとするんだけど、両手がふさがっているせいでポケットの財布を取りだすことができなくて、わかってた、わかってたろ、ずっとそこに立ち尽くしたまま、けっしてもとどおりになることなんてないのに、笑うなよ、おれだって、

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他にも思い出したら更新する予定。

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