長谷川一美

線維筋痛症、慢性疲労症候群 生き延びるための日々の記録。

長谷川一美

線維筋痛症、慢性疲労症候群 生き延びるための日々の記録。

マガジン

最近の記事

9月26日から30日

9月26日 久しぶりに遠くの公園へモネのお散歩へ。この公園は周囲にビルがないお陰で、いつもの公園よりずっと向こうまで空が続いている。モネは色んな植物の根本のにおいを嗅ぎながら時折マーキングの手紙を添え、二人で延々と続く芝生を歩く。地面を踏むたびに足元で水を含んだ草たちがキュッキュと鳴いている。 こうやって多くの木々や植物に囲まれながら高い空を見て、モネと歩くのはとても久しぶりだ。6月に自殺未遂してから初めてかもしれない。沢山歩いたせいで足がだるくて帰宅してからモネと布団で

    • 9月24日、25日

      9月24日 午前10時半に、近くの動物病院へ向かう。今日はそこでトレーナーさんとモネのしつけ相談。 モネはこの一年、マンション内やマンションの周りで、犬、人、自転車をみるなり、ぐんっとリードを引っ張って二足歩行になり、吠えまくるようになってしまった。モネが車道に飛び出さないよう、こちらも腕にぐっと力を込めて「モネ!」と何度呼び掛けても興奮が酷くて収まらない。交通量の多い時間帯は、モネの興奮はいよいよ強くなり、休む暇なく右へ左へリードを引っ張り、吠えまくるヨーヨーと化す。自

      • 9月18日から21日

        9月18日 急に右首が痛くなり首が後ろに回らなくなってしまった。最近痛みが緩和してきていたのにショック。首から背中にライン状の痛みがピリピリ走っているのを見ると、帯状疱疹の前触れなのかもしれない。 最近調子が良くてオーバーワーク気味だったからかも。三連休は編み物して休んでおこう。 9月19日 首だけでなく背中全体が痛くて体が動かしにくい。せっかく滑らかに動くようになっていた体がまた錆びついてぎくしゃくしてる。歩く際に、背中に協力していただきたく頼んでみるのだけど、背中

        • 自由への過程

          夕方、学校から帰ると制服も着替えず大急ぎでキッチンへ。今日も祖母の晩御飯にお弁当を作る。 祖母は先日、病院内で気を失い倒れているところを発見されたらしい。骨折したり体のあちこちを痛めたようだけど、その後も一日も休まず、重度心身障碍者の娘のためにせっせと病院に通っている。入院している人は私の伯母に当たり、ずっと祖母が家で介護をしてきた。彼女は、私が中学2年の時急激に弱りとうとう先日から入院することになったのだ。 家での介護でさえ大変なのに、今は病院に通って付きっ切りで介護す

        9月26日から30日

        マガジン

        • 日記
          6本
        • エッセイ/雑感
          2本

        記事

          9月15、16日

          9月15日 最近眠いと感じることが増えてきた。 以前は、布団に入っても変に頭が覚醒し、眠くて怠い体をただ横たえながらモネの寝息を何時間も聞いていたのだけど、ここ数日、目をつぶって深く呼吸をしてみるだけでいつの間にか眠りに入ってる。朝、やっぱりアラームより2時間くらい前に勝手に目覚めてしまうのだけど、そこから睡眠と覚醒をとても緩やかな波のようにいったり来たりしているうちに、アラーム音が頭を打撃して覚醒する。中途覚醒してからはくっきり覚醒してしまって、そのまま気だるい気分でア

          9月15、16日

          9月13、14日

          9月13日 昨日は元気だったのだけど、昼、体が重くてモネと布団に横たわっていたら勝手に涙が出てきて、真っ暗な部屋で静かに泣いていた。 しばらくして泣き止んだので、母が作ってくれたカレーを食べた。母は私が自殺未遂してからますますげっそりし、顔の皺が更に深くなった。美容院にも何ヶ月も行ってないから、纏まらない髪の毛を後ろで結って、疲れた顔してキッチンに立ったり洗濯を干したり、少し前まで私が昼間していた家事をやっている。毎日仕事に打ち込んで、きっちりメイクをし、周囲に愛想笑いを

          9月13、14日

          自己紹介

          こんにちは、浜里一美と申します。 線維筋痛症という原因不明の全身疼痛の病と、慢性疲労症候群という同じく原因不明の倦怠感が続く病を抱えて10年以上暮らしています。 色んな事が重なって6月に自殺未遂をしてしまいました。自殺未遂前は、病院と家を往復するだけの生活だったけど、今は生き延びるために試行錯誤し記録を残しています。

          9月7日から11日

          9月7日 今日も朝4時くらいに目が覚めた。隣で寝ているモネの寝息、カーテン越しの真っ暗な空。もう一度目を閉じ眠ろうとしても、脳内ではあの日のことがリピート再生されて止まらない。再生されるたびに胸の傷が抉られ、どんどんその痛みは奥へ奥へと侵入する。「止める」ボタンを何度も押してみるものの、壊れたプレーヤーは言うことを聞かなくて、痛む胸を抱えながら布団の中で小さくなって体を抱えてた。 抉られた胸の傷を抱えながら6時半に起床。胸の痛みのせいか、生理後のだるさのせいか、とにかく体

          9月7日から11日

          9月6日

          9月6日 朝は痛み止めの点滴、その後産婦人科へ。最近ピルを飲んでいるのにも関わらず不正出血が酷い。それがちょうど自殺未遂の直後から始まっていて、あんなことをしたせいで体がびっくりして出血しているのかもしれないけど、心配なので検査を受ける。結果、子宮筋腫があるとのこと。しかし、今は特に治療はいらないとのこと。 毎日あの人が抉っていった胸の傷が疼いて苦しい。傷の疼きはあの日のことを思い出させて、私を完全に過去に閉じ込めてしまう。本を読んでても文を綴っていても疼き続けてる。あの

          身体の内側へ

          フェルデンクライスメソッドを始めて一か月たった。 フェルデンクライスメソッドが他のスポーツと違うところは内側から変わっていくことだろうか。元気なころはスイミングが趣味だった。その頃は、プロテインを飲んで自分を追い込み早くなればなるほど筋肉がつき”武装”していく自分がいた。コーチの鼓舞する声にけしかけられ、もう苦しい、止めたい、と吐く息が泡となって消えていくのを見ながら息継ぎを我慢して、更に手足を高速で動かし続けた。そして私は学習した。死にそうに苦しくてもそれを乗り越えれば、

          身体の内側へ

          9月2日~4日

          9月2日 また朝から本降りの雨。モネの散歩に行けないのでエンジンがかからない。明日以降もしばらく雨が続くそう。 昼からはフェルデンクライスメソッドのレッスンへ。始めてからちょうど1か月たった。たった一か月だけど、以前より足腰がしっかりして、立つことが昔より苦痛でなくなった。私はただ「立つ」ということが苦手で、健康な時も長くじっと立っていると足腰がジリジリ痛み始め、コンビニのバイトを3日でやめたことがあるくらいだ。今は足がしっかり地面を捉えてくれるので、以前より長く立ったり

          9月2日~4日