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聴いた曲を紹介する日記(2023年8月16日)第158回:違う、そうじゃない ‐ From THE FIRST TAKE/鈴木雅之

違う、そうじゃない/鈴木雅之

(今日は「曲紹介」というよりわりと「日記」寄りな文章)
ヘッドホンは基本的にずっと頑なにSONYのMDR‐CD900STを使っている。
上を見ればキリがない、そもそも上を見るほどの予算もないという問題もあるけど、いろいろなヘッドホンを聴いて、結局この音が好きという結論に落ち着いた感じ(1万6000円〜1万8000円程度で買えるので、予算的にも最悪壊れても精神的なダメージが少ないというのも大きい)。

たとえば今どきミニプラグではなく標準プラグなので普段使いの環境では変換プラグをかまさないといけないとか、音はモニターヘッドフォンとして当然最低限の良さがあるのだけど伊達に元々業務用というだけあってモニター用として特化しすぎていて聴き疲れしやすいとか、外で普段使いするには2.5メートルの太いコードは取り回しが大変とか、デメリットもそれなりにあるのだけど、それでも結局この音に戻ってくる(ヘッドホンだけで音の全てが決まるわけでは当然ないけど、一般的な人が普段音楽を聴く環境、たとえばスマホとかなら今はそこまで変わらないし、ヘッドホンの個性が失われる音になることはないと思う)。

ヘッドホンに詳しくない人にMDR‐CD900STを簡単に説明しようとした時に、おそらく一番簡単なのは「アーティストがスタジオのレコーディングの時に使っているあのヘッドホン」。
「THE FIRST TAKE」も、ソニーミュージック発信の企画ということもありこのヘッドホンが使われている(今回紹介した鈴木雅之氏も着用)。
ヘッドホンから先のオーディオ環境の違いはあるけど、多くのアーティストやレコーディングエンジニアがレコーディングで使っている=ほぼ同じ音を聴いてその音で調整している……という安心感もある。

既に書いたように、音としては良い音でありつつも聴き疲れする音でもあるので、普段使いには正直オススメはしづらいし、1989年に業務用として、1995年からは一般販売もされているという古いヘッドホンで、今どきのハイレゾやらなんやらかんやらには対応していないのだけど、自分はこの音が好き。
ハイレゾだからとか良いとか、高音質だから良いとかは自分は正直思わなくて、自分に合う音、自分が良い音と思う音で聴けるヘッドホンを見つけるのが一番良いと思う。

そんなわけで、ずっとMDR‐CD900STを使っているのだけど、イヤーパッドがヘタれてきて破けてしまったので、交換用のイヤーパッドを購入した。
歴史ある、かつ今も現役で現場で使われている製品なので、イヤーパッドに限らず、パーツ単位で交換できるのもMDR‐CD900STの強みだと思う。
今回は公式のイヤーパッドではなく対応してる他社製のイヤーパッド。
公式のものは音的なキツさだけでなく、イヤーパッドが薄いことによる着用感のキツさもあったのだけど、今回購入したイヤーパッドは分厚くて良い感じ(ただし音はやっぱり少し変わる。低音が少し出るようになって、音場の印象も変わったかな?)


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