見出し画像

思い出

2017.10.17-20
駒ヶ根シルクミュージアム主催の公募展に初入選した記念に、受賞していないけど授賞式に参列し、翌日木曽駒ヶ岳に登るという、かねてよりの夢の旅に出掛けた。

ホテルのある伊那の町は標高が高く1000mもある。札幌で言えば手稲山の山頂に町があるようなものだ。1年間を通しての気候は札幌ととても似ている。でも山の上の気温気候的には北海道の2000mの山より季節の進み具合が1か月ほど遅いようだ。この時期の木曽駒ヶ岳は紅葉シーズンが終わり観光客がひと段落した後だった。

泊まったホテルの目の前からロープウェイ乗り場までバス一本で行けるのに感動した。(車がなくてもこんな高い山に登れるという体験をしたので、札幌に戻ってから何を血迷ったか車を手放し「車なし生活」の実験をする事にしてしまった。しかし2年ほどでギブアップ。北海道は札幌といえど車は重要なライフラインだ。高齢になって車を手放す人も多いが、その場合は住む地域や生活の仕方がかなり限られてしまうだろう。自分もそうなった時にはどうするのか?あと何十年かしたら考えなければならないが、その頃には自動運転の車が気軽に乗れるようになっているだろうか?)。

さて話を戻すが、人生初の道外の山、初の標高、前日は晴天でホテルの窓から千畳敷カールが綺麗に見えていてテンション上がった。しかし登る当日の天気予報は雨。晴れないか、もしくは雲の上に出られないか、と淡い期待を抱くも撃沈、低い雲と高い雲に挟まれて上も下も何も見えず、何と雪まで積もっていた。この日初冠雪だったそうだ。それはそれで貴重だったが山頂まで登ったのは私含めて3人しかいなかった。朝から降り続いていた小雨も止むことはなかった。

下山後あっという間にホテルに戻れたので、その足で徒歩で伊那紬の織元に向かう。我ながらどうかしていると思ったが、変なアドレナリンが出ていたのだろう、疲れすぎて消化不良を起こしたのか、はたまた前日昼に食べた牡蠣があたったのか、この日の夜から猛烈な吐き気と下痢で、帰りの移動もずっと吐き続けで死ぬかと思った。

いつかまたリベンジ、今度は千畳敷のホテルに泊まってのんびり登るとか、出来たら良いな。

いただいたサポートは制作費として大切に使わせていただきます。 https://kuzunonuno.com