見出し画像

元夜職OLが思う、夜職と昼職の違い。




皆さんこんにちは。


今回は久々のエッセイです。タイトルにもある通り「夜職と昼職の違い」を話していきたいと思います。


私はこれまでに、約7年間、夜のお仕事をしていました。その職種は様々。ガールズバー、キャバクラ、ラウンジ、ヘルス、ソープ。沢山経験してきました。

そして、夜のお仕事から足を洗い、今の会社に派遣アルバイトとして入社、直雇用アルバイトを経て、今は正社員として働いています。

そんな夜職あがりOLが思う、夜職と昼職の違いはどういったところなのか、いくつか項目にわけまとめてみました。ぜひ最後までお楽しみください。



① 時間帯の違いによる体調の変化



私がこれまでに経験した夜のお仕事は上記に書いたものですが、更に細かく分類すると8種類ほどになります。その全てで、時間帯は夜がメインでした(昼から営業のところもありました)。


家族の夜ご飯が私の朝ご飯でしたし、家族の朝ご飯が私の夜ご飯でした。家族が帰ってくる頃に家を出て、家族が家を出る頃に眠りにつく。

そんな生活を7年間も送ってきました。すると、何が起きるか。ちゃんと不健康になります。工場勤務や現場勤務の夜勤の方もそうかもしれませんが、やはり日光を浴びていないということが体調に凄く影響を与えるのでしょう。

毎日のように頭痛や軽い目眩、貧血などを起こしており、免疫力が弱いからか、一度風邪を引くと長引く。そして、精神面でも不安定な7年間だったように思います。



私は小さい頃から夜型人間で、母親に怒られながらも兄と一緒にゲームをして夜更かししたり、学生時代は朝まで遊んで学校に行かず、夕方まで寝るといったグレた青春を送っていたので、このような体調、精神状態が当たり前だと思っていました。これが私なのだと、思っていました。

しかし、夜のお仕事を辞めて、昼のお仕事を始めてみると、その"当たり前"が"当たり前じゃない"と気が付いたのです。


昼職を始めて一年目は、突然生活を変えたストレスからか、よく体調を崩していて、先輩や上司に心配されていましたが、6年が経った今、慢性的になっていた頭痛や目眩もなくなり、ほぼ毎日体調が悪かったあの日々が嘘のように、反対にほぼ風邪を引かない、丈夫な身体へと生まれ変わりました。

身体が健康になると、心も健康になります。夜のように暗くどんよりした精神状態から、朝のように明るく清々しい精神状態へと変わりました。家族や彼に「よく笑うようになったね」なんて言われることもあるくらいです。

そして、体調に含めてよいのかわかりませんが、昼職を始めてから、それまで物凄く頑固だった便秘が改善されました。きっと朝昼晩、一日3食しっかり食べて、日光を浴びて、夜に寝るという生活習慣が、代謝を良くしたのだろうと思っています。


ポイントをまとめると、
(1): 夜職時代の7年間は
     毎日のように体調が優れなかった。
(2): 慢性的な頭痛や目眩を起こしていた。
(3): 精神状態も鬱々とした日々が続いた。
(4): 昼職を始めて副反応があったものの
     心身共に健康になった。
(5): 周りからよく笑うようになったと言われる。

こんなところでしょうか。生活の時間帯が変わるだけで、ここまで体調の変化があるのかと、私自身とても驚いたので、はじめにお話させていただきました。

それでは、次の項目にいきましょう。


② 給料の違いによるお金の使い方の変化



やはり、これはどうしても違いが出てきてしまう点です。

私の今の月収は手取り20万もありません。家賃、光熱費、食費、生活必需品代、その他諸々の支払いでほとんどが無くなりますし、ブランド物を購入したり、旅行に行ったり、贅沢な食事をするようなことはあまり出来ません。

せめてもの楽しみとして、映画やカラオケ、好きなアイドルのCDやDVD、グッズを買うなどして過ごしています。



ですが、夜のお仕事をしていた時は、一日の飲み代で今の給料の倍を使ったことがあります。今から考えるとバカなの?という感じですが(笑)。それだけ稼いでいたということがわかりますね。

いつでも外食が出来たし、旅行にも行けました。ブランド物にあまり興味が無かったものの、大好きな洋服は毎月沢山買っていましたし、好きなアイドルのライブで、新幹線での連続遠征などもしていました。

「えっ、そんな稼げるんだったら私も夜のお仕事してみようかな?」なんて思った方がいらっしゃったとしたら、勘違いはしないでいただきたいのですが、決して楽して稼いでいたわけではありません


確かに、上記の飲み代の話でもわかるように、とても派手なお金の使い方をしていたと思います。しかし、①にあるように、体調や精神面が優れない日が多く、仕事内容も見た目にはわかりませんが、とてもハードです。

またこれについては、別で記事にしようと思うので乞うご期待ください。


ここでのポイントは、
(1): 昼職の給料では贅沢はあまり出来ない。
(2): 夜職時代は派手なお金の使い方をしていた。


夜職のデメリットとしては、お金を沢山稼げる分、金銭感覚が狂うというのもありますし、人間関係の構築(信頼出来る人を周りにおく)のが難しいのもありますね。

それでは、次です。



③ 気遣いや敬意を向ける相手の違い



昼職と夜職では気遣いや敬意を向ける相手、またその理由が大きく違うように思います。


昼職の気遣いを向ける相手は上司、先輩、同僚、後輩。つまり会社全体の人になります。そして、取引先の方やお客様にも気遣いを向ける必要があります。その理由としては、気持ちの良い仕事をするため、会社の印象を良くするためなど様々です。

敬意を向ける相手は、上司、先輩、取引先の方、お客様。つまり目上の人になります。その理由としては、上記と同じく、気持ちの良い仕事をするためや、会社の印象を良くするためなど様々ですよね。



それに対し、夜職の気遣いを向ける相手はお客様と、自分。お客様に気持ちの良い楽しい時間を過ごしていただくために、気遣いをする。自分の身なりに気を遣う。

そして、これはあくまで私の経験上であり、そうでない方も沢山いらっしゃると思いますが、私の周りには、お店のスタッフや他のキャストに対して、気遣いは向けるものの、敬意を向けている人はあまり居なかったように思います。良くも悪くも、堅苦しい世界ではないので"目上の人"という感覚が薄いのかもしれません。



お客様には、堅苦しい関係性を嫌うお客様の方が多いので、どちらかというと友達のようなスタイルの接客が多いです。そういう意味では、敬意ではない気がします。ただし、お得意様や、お店のオーナーが招いたお客様だと粗相があってはいけないので、その場合は臨機応変に、敬意を払った接客をしているのではないかと思います。

このように、仕事相手に気遣いや敬意を示すという意味では共通点なのかもしれませんが、夜職と昼職では、気遣いや敬意のオーケーラインがまるで違うと思っています。



夜職は言うなれば気遣いをする仕事。気遣いが出来なければお客様は帰ってきません。お客様を楽しませるため、どれだけサービス出来るかが肝になってきます。それに対し敬意は、正しい日本語や丁寧な挨拶が出来るに越したことはないですが、出来たとしても「この子しっかりしてるなぁ」と、ポイントが上がるというくらいの認識でしょうか。

つまり、夜職の前提条件は、他人に気遣いが出来て、自分の身なりにも気を遣えること。敬意は二の次です。


昼職は、気遣いが出来ることに越したことはないですし、日頃から気遣いが出来る人の周りには人が集まります。ですが、出来ないからと言って、ダメ人間のレッテルが貼られることはあまりないです。

では、敬意についてはどうでしょうか?例えば、商談中に、取引先の方に対して敬語を話さないなどの無礼な言葉遣いをしてしまったとしたら。その商談は白紙に戻されるでしょう。

つまり、昼職の前提条件は、周りの人に敬意を払えて、礼儀を持ち合わせていること。気遣いは二の次です。



ここでのポイントは、
(1): 昼職の気遣いを向ける相手は
     会社全体の人や会社に関わる人。
(2): 昼職の敬意を向ける相手は目上の人。
(3): 昼職は敬意を示せなければ礼儀がない人。
(4): 夜職の気遣いを向ける相手は
     お客様や自分自身。
(5): 夜職の敬意を向ける相手は
     お得意様やオーナー自身のお客様など。
(6): 夜職は気遣いが出来なければ売れない。

こんなところでしょうか。「〜に対し」や「対して〜は」といった表現がとても多い項目となってしまいました。読みづらかったらすみません。

それでは、次です。



④ 投資の主体の違い



投資?と思った方も多いのではないでしょうか。これは少し解りにくい表現かもしれないので、先に結論からお話します。

夜職の投資の主体は自分自身。自分が稼ぐため、自分が売れるため。美容院に行き髪を綺麗にする、ネイルをする、ドレスを新調する。お金としての投資を自分にする。また、ダイエットをする、メイクを研究する、お客様に連絡をする、ブログを書くなどという時間の投資も、自分が売れるために行うものです。


昼職の投資の主体は会社。いやいや昼職でも自分が稼ぐためでしょ?と思いましたよね。それはもちろん、背景には自分が稼ぐためというのが絶対的にあります。それに、例えばスキルアップの為に本を買ったり、資格や免許を取得したり。これらは自分のためとも言えるかもしれません。

会社というと少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、では上司や同僚、取引先の人という言い方をしてはどうでしょうか?

上司に頼まれた仕事を残業して終わらせる、同僚の仕事を休日に手伝う、突発的な緊急の仕事を家へ持ち帰る、取引先の人との勤務時間外の接待。こういった時間の投資を、果たして自分のためと心から言えるでしょうか?サービス残業をしたならば、それは以ての外です。サービスなのですから完全なる会社のためですよね。


私たち会社員は、より良い会社にするため、より良い取引をするために貢献し、それが回り回って、最終的に自分が稼ぐことに繋がっていきます。

簡単に言うと、夜職は自分が稼ぐためにお金や時間を使うという直接的な投資をしますが、昼職は、会社や仲間のために時間を使い、それが評価された結果、昇格したり昇給したりと、自分が稼ぐことに繋がるという間接的な投資をしているのです。


ここでのポイントは、
(1): 夜職はお金、時間の投資ともに自分のため。
(2): 夜職の投資は直接的。
(3): 昼職はお金の投資はあまりないが
     時間の投資は会社や仲間のため。
(4): 昼職の投資は間接的に自分のためになる。


言い切っているように見えるかもしれませんが、あくまで〜が多いと言う話ですし、今回お話した項目全て、決してどちらの方が良い、悪いという話ではありません。

あくまで"私が思う"夜職と昼職の違いです。



いかがだったでしょうか?この4つ以外にも、人間関係の違い、世間からの目の違いなど語り尽くせば沢山あるなと思います。それらは②のお金の使い方でお話した、別の記事で合わせてお話出来ればなと思っていますのでお楽しみに。

もしこういうのも違うよね!などの意見がございましたら、是非コメントで教えてください。



それでは、最後まで読んでくださり有難うございました。


Twitter、TikTok、配信もよろしくお願いします。

Twitter

TikTok

ボイポコ

この記事が参加している募集

スキしてみて

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?