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マッチングアプリを辞めたこと


マッチングアプリを辞めた。

わたしはマッチングアプリから可愛いという褒め言葉を補給していた。
容姿が、存在が、コンプレックスの私にとってマッチングアプリは
自己肯定感を上げる道具だった。

可愛く撮れた写真をアップすると「可愛いね、会いたい」と言われた。
下心だと分かっていたが、それでも褒められることが私には必要だった。

なぜこの道具に頼ってしまったか?
私にはここにしか褒めてくれる人がいなかったから。


しかし、マッチングアプリのたくさんの人がくれる「可愛い」より
もっともっと沢山の「可愛い」をくれる人に出会った。

部屋着に着替えるだけで、
私が表情を変えるたびに、
覗き込んで丁寧に言う。


ポーカーフェイスで淡白だけれど、
しっかり私を評価してくれる。
誰とも比較しない、目の前にいる私と向き合ってくれる。

真正面から向き合ってくれる人を大切にしようと思った。


だから私はマッチングアプリを辞めた。















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