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読んだ本の感想 2023/04 & お知らせ

最近、文庫本を毎日20ページほど、複数冊並行してなら死なない程度に読めることがわかったので、
毎月2冊くらい薄い本(うすい本ではない)を読んでみようかと思ったんですが。
3月〜4月にかけては1冊しか読めませんでした(年度の切り替わりだったり、選択した本が重すぎたこともあり)
うっすらとでも頭に残ったものが得たものだと信じて、うっすい感想書いていきます。

『捏造の科学者 STAP細胞事件』

STAP細胞に関わる一連の研究不正事件。この件の取材を行っていた新聞記者による記録です。
(文庫としてはかなり分厚い方で、文字の密度と内容の密度も濃い。加えて私は生物学に関しては不案内であるため、内容を咀嚼するのに時間がかかり、結果この1冊に2ヶ月かけるハメになりました。)
論文発表から外部の検証が進んでいく中で、図画の取り違えや改竄などの不正、STAP現象を疑わざるを得ない証拠がいくつも出てくるわけですが、
STAPサイドは「ただのミス」「それは重要な話ではない」だの「我々がこの目で確認した事実を疑うことはできない」といった態度を取り続けていたのは印象的でした。
この過程で反証可能性は毀損されているように見えており、「似非科学」の誕生ドキュメントを眺めているようでした。水からの伝言レベルを理研の先生方がやっていらっしゃった。
その理研も、「研究不正の検証」よりも「STAPが存在するかしないか」という点でまず検証を走り出したのも非常に読んでて辛かったですね。
その点も含め、過去の研究不正と比較しながら、STAP事件の顛末の不味さが指摘されており、勉強になりました。
ところで、ラボ主宰の小保方氏含めた関係者は日本社会においてかなりの制裁を受けた認識ですが、
小保方氏のハーバード時代の指導教官で、疑惑に対し終始強気だった共著者のバカンティ氏がどうなったのかは気になります。
勤めてた病院やめたって話しかなく、米科学界での彼の評価はどうなっているんでしょうか。

お知らせ

このnoteで紹介した本を含め、皆さんに共有したい本を、とある私設図書館の本棚を一つ借りて共有させて頂いています。

聖天山公園横の小さな図書館「ほんむすび」さん内、これまた小さな本棚「ハクシノカクレガ」に本を置いています。

こんな感じでー。踏み台を兼ねているのでわかりづらいかも。

本は定期的に増えるor取り替え、本日紹介した本は5月中旬に置く予定です。
図書館のオープンはかなり不定期で、あまり土曜日に開いていることは少ないですが、以下カレンダーより確認の上、是非お越しください。

来月読む本は?

  • ロウソクの科学

  • カモメのジョナサン

  • (考え中。。。)

以上のうちいずれか1冊か2冊です。




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