遠足でワクチンを

ちょっとした遠足のような気分で2回目のワクチン接種に行ってきた。明大前で乗り換えて多摩センターまで本を読んだり景色を眺めたり。隣に無造作に座ってきたおばちゃんと肘や二の腕が触れ合ったのだけは本当に嫌だったけれど、これはコロナとか感染とかとは関係ない僕本来の性分だ。

3週間ぶりに訪れた接種センターは、スタッフのオペレーションが見違えるほど改善されていた。添削したくてたまらなくなるほど冗長だった説明は大胆にカットされて、各所で待っているスタッフからシンプルな指示が一つずつ順番に与えられて、滞り無く流れていく。心なしか全体のムードもリラックスしていたようだ。物事が改善されるのを見るのってこんなにも清々しいものだったかと少なからず感動した。

最新の情報によればワクチン2回済んだらもう安心…なんてことはなくて、まだまだ長い道のりになるようだし政治のこととかいろいろと不安要素もあるわけだけれど、それでも何とか世の中(と自分)が前に進んでいるようで嬉しい。こうやって進んでいくしかないよねと、ネットの喧々囂々を見ているだけでは感じられない世間の頼もしさを感じたりもしたのだった。