夜に繰り返す

ハルサメさんを階下に放牧中。ドアの向こうに誰かが戻ってきた気配がしたのでソッと開けてみたらクーニギンだった。何事もなかったようにドアを閉めて、この日記を書き始める。

昨晩遅く一緒に寝ていたポーポーさんが騒ぎ出した。ドアの前で大きな声で鳴き、部屋中の床を爪で叩くようにして歩き回り、僕の枕のすぐ横でも鳴き、ドアの方へ向き直ってさらに鳴く。その繰り返しのステレオタイプ行動で1時間くらいは経っただろうか。ドアを開けても閉めても変化なし。何が目的だったのかは結局わからなくて、寝不足を理由に僕は一時間強の二度寝三度寝をした。

月に一度の経理作業で銀行へ行って、銀行の残高が先月よりもさらに減っているのを目の当たりにした。稼いでいないのだから当たり前のことだけど、そろそろ本当にもう後がない。毎月そう感じていながら、何もしていない。どうして僕はこのままで何とかなると思っているんだろう。絶対にそんなはずはないのに。目を覚まさなくてはと思う。一体いつから眠ったままなのか。

「獏と九九」のリリースやハイシン!の作業は会社の儲けには全く貢献しなかった。ひょっとしたら良い方向に転がるかも…という淡い期待ははかなく消えた。なんだかそういう淡い期待ばかりで、何年も過ぎてしまったような気がする。いや、気がするじゃなくて、実際にそうなんだ。ちゃんと自覚しなくては。でも自覚って、一体どうやったらできるんだろう。

明日からは考える時間をあらかじめ確保しよう。ちょっと弱気になると新しいことを始めずにオンラインストアの改良に注力すべきだろうかという迷いがやってくるのだけれど、これはもうお決まりのパターンだ。この次には「人生は有限なんだから納得のできる作品を一つ作るべきだ」というのが来る。そして「作りたいものなんて何もないんだ」と絶望し始めて、地味に役立つツールのアイディアを考えたりもする。その繰り返しだ。今日もポーポーさんは眠りの邪魔をするだろうか。