見出し画像

岸田教団&THE明星ロケッツについて語らせてくれ LITERAL WORLD編

前回の記事↓

今回は岸田教団のアルバム「LITERAL WORLD」について語ります。
他のシリーズについては下のマガジンを見てください。



「LITERAL WORLD」

頒布日 2008年12月29日

『星空のトレモロが響く世界で、ロックンロールは加速する。』

画像1

「岸田教団&THE明星ロケッツ」としては3枚目で、フルボーカル・オリジナルアルバムとしては初のアルバムです。
このアルバムの頒布後、頒布記念として岸田教団初となる全国ツアー『LITERAL WORLD LIVE TOUR 2009』を開催しました。(その後このツアーが音楽業界の人の目に留まり、メジャーデビューの道を歩み始めることになります)

岸田さん曰く、「星空ロジック」の系統を受け継ぎつつ、音を「岸田教団&THE明星ロケッツ」として派手に進化させました、というアルバム。この頃から段々と音が複雑になっていきます。

ちなみにジャケットの少女は「星空ロジ子」で、「星空ロジック」に描かれているジャケットの子と同一人物です。

確かまだ絶版にはなってないはず。一応各種サブスクにもあるので、そちらから聴いてみるのもおススメです。


1.コノハ 

歌詞はアダルト同人ノベルゲーム『Zodiarc』がモチーフ。

「青春」と「夜」って感じの音がしてる。爽やかだけどどこか物悲し気な雰囲気があります。
素人耳ですがやっぱり左右のギターの使い分けが以前のアルバムと比べて上手くなってる気がします。岸田さんの弾くアルペジオ、「青」(?)って感じがあって好きなんだよな。

2.girl of nothing

歌詞はライトノベル『ゼロの使い魔』シリーズと、そのヒロイン『ルイズ』がモチーフ。古のオタクだ。

どこか演奏がせかせかしてる印象を受けるけど、バラバラにならずに芯はブレずにいる。「数奇な運命に翻弄されながらも、己の意志を貫いた」ルイズの姿が浮かびます。

隙あらばガンガン来る、みたいなスタンスのギターがめちゃくちゃいい。かなりギターを主軸に寄せた曲だと思います。

3.literal world

ライブ定番曲。
なだれ込むような演奏からの、ユニゾン(?)のギター!という感じのイントロ。とにかくカッコいい。めちゃくちゃ盛り上がる。

純粋に総合的な曲としての完成度が高いので逆に言う事がない。しいて言うならばラスサビ前の右から聞こえる「ズジュオオォォ…⤴」みたいな音のチョーキングが盛り上げを加速していてとても良いと思いました。

後に出る「ROCK'N'ROLL LABORATORY 2」というアルバムに改めてレコーディングされたものが収録されています。

4.夏空

歌詞は恋愛アドベンチャーゲーム『AIR』がモチーフ。

ロックというよりポップで、明るい感じ。普段攻撃的なギターの音も、この曲は柔らかい印象を受けます。アコースティックアレンジとか聴いてみたいですね。

海が見える静かな場所で両手を広げる少女の姿が見える。まんまAIRですね。オタクはありもしない夏が好きなのでこういう曲に弱いです。


5.Hollow word

一瞬Hello Worldと見間違える。ぜんぜん意味違うじゃねえかよ。

イントロの上下に動きまくるギターのオクターブフレーズがカッコいい。結構荒ぶってるけど、全体的におしゃれな印象を受ける曲です。
トレモロとかの揺れ系のエフェクターの音が星空を演出してるみたいで最高ですね…

個人的には「解放された音は」の後の、ギターとベースがユニゾンするところも好き。

6.最後の夜空

歌詞は恋愛アドベンチャーゲーム『Kanon』と、その登場人物『美坂栞』がモチーフ。

まんま真冬の寒空って感じの曲ですね。
バラードチックですごいしっとりしてて、ichigoさんの歌声もパワフルながらもかなりしっとり。美坂栞のイメージである「儚さ」が前面に押し出されている印象があります。でもギターは相変わらずデカい。アウトロがシューゲイザー味を帯びてて美しカッコいい。

後に出る「ROCK'N'ROLL LABORATORY 2」というアルバムに改めてレコーディングされたものが収録されています。

7.暁を映して

literal worldと並んでかなりのライブ定番曲。
ブットいギターから始まる。この時点でテンションが爆上がり。

度々入るツインギターのリフとサビのドラムのあばれ具合がどことなく『9mm Parabellum Bullet』『Supernova』という曲を想起させます。
岸田さんが一時期9mmにハマってたそうなので、もしかしたら影響を受けてるのかも??それらしいソース見つけたら教えて下さると嬉しいです。

ちなみに楽曲製作時の仮タイトルは「michan kill you」だったそう。時雨???

後に出る「ROCK'N'ROLL LABORATORY 2」というアルバムに改めてレコーディングされたものが収録されています。



「岸田教団&THE明星ロケッツ」初のフルオリジナルアルバムでありながら、この時点でかなり軸が定まってる感がありますね。メンバーそれぞれの個性が綺麗に生かされるようになったというか。
全体的に見てもかなり完成度の高いアルバムですので、まだ聴いたことないよって方はぜひ聴いてみてください。ほんとに。

今回はここまでです、ありがとうございました。
それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?