居酒屋というより串焼き探訪録になりつつある気がする5つめ。
ここは、どうしても紹介したかった。

平素、私は「並んでまで食べるなど浅ましい」くらいに思っている。
TDRのパーク内か祭りの屋台でもなければ、並んでまで食べることもない。

が、この店であれば並んででも食べたい。
「もつ焼つみき北千住本店」である。

店内は経年を感じさせる。
下町の呑める店、という雰囲気である。

とにかく、モツである。
鮮度なのか丁寧な下処理なのか、まったく違う。

よく「他所はダメでも、この店のものであればイケる」という根拠ない勧めかたをしてくるひとが時々いらっしゃる。好みなので店云々という事もないと思えるのだが、この店については言ってしまう気持がわからなくもない。
そのくらいには別格なのである。

串は、どれも100円だ。
とにかく食べてみて頂きたい。

そして、できれば生で、刺しも食べてみて頂きたい。

野趣あふれる、というのでもない。
見た目に「切って卵の黄身をのせただけじゃないのか？」と思えるものが、舌にのせると色彩を帯びる。

おそらく「脂が甘い」というのを、私はこの店で知ったように思う。

どれもお勧めなのだが、どれか1つであればレバテキを挙げておきたい。
かつてのレバ刺し好きであれば、必ず気に入って頂けるだろう。

ついでに、呑むのであれば是非ここはホッピーで。
抜群の組み合わせなのだ。

都内近県にお住まいで、北千住に足が向く事があれば思い出して頂きたい。
運が良ければ、そう待たずに入れるかもしれない。

もし待つにせよ、価値はある。
そのくらい絶品のレバテキである。

是非ご賞味いただきたい。