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勇者シリーズじゃなく、おっさんずラブだろ..って灰汁の強さが好みの分かれ目

知ってるひとは、知っている。
いまチラホラと話題になっている、一見すると勇者シリーズを彷彿とさせるスーパーロボット系になるのかな? ってのが、こちらのアニメです。

まず上手いのがタイトルの『勇気爆発ブレイバーン』なんだけれど、ロゴの下部分にある英語表記(?)だと”BANG BRAVE BANG BRAVERN”になってるんだよね。こういうゴロの良さ、けっこう嫌いじゃないです。

ストーリーのほうは、突然の侵略を受けた地球に颯爽と現れる勇者ロボ的なよくある展開なんだけれど..これが一部で「気持ち悪い」と評判。
主人公に対して勇者ロボの執着がわけわからずキモイのでは? なんて考察もされていたりするんだけれど、私はそうじゃない気がしてたりします。

勇者ロボも含めて、いわゆるヒーローものにBLさせるって、かなり趣味的なものというか、ともすれば人目はばかる倫理観じゃないかって思うのね。

LGBTQがどうのって話じゃなくて、例えるなら「金剛力士ってぜったい対になってるの、あれデキてるよね」的な妄想に頷けるかっていう。
伝わらないひとには何を言っても通じないと思うんだけれど、たとえば天井と床で、どうしても壁に阻まれる悲恋を思い描けるひとってわかります?

何をどうすれば、そういう妄想に至るのかはわからないけど、そういう妄想をするひとたちがいるのは確かで、想像を絶するギリギリを衝かれちゃうと面白がるか気持ち悪がるか、くらいしかリアクションてないんです。

ぶっちゃけわからんものには共感できないからね。

誤解を恐れずに言えば、LGBTQがどうのって話にしたって突き詰めれば想像できる価値観かってだけだと思うんです。
伝わらないひとには通じないし、わからないひとには理解できない。
そういうひとたちって、たとえば気持ち悪がるしかできない。
何故って、自分の中にある価値観の向こう側だから。

いま続編やってる『おっさんずラブ』ってドラマにしても、あれ本気の恋愛ドラマだと思って観てるのか、いやいやラブコメだろと語れるか。
もしくは、ただ話題性に惰性でのっかってるだけか。

同じような印象を、この『勇気爆発ブレイバーン』に感じたりします。

たぶん見た目だとかの気持ち悪さとか違和感じゃなくて。
勇者シリーズで育った、正統派ヒーロー像みたいなものを観て育った層が、そこをパロディにされるでもなく、きちんと仕上げて違う性質があり得ると目の当たりにすることで過剰反応してしまう。
たぶんブレイバーンの気持ち悪さって、そこじゃないのかな?

思うにこれ、いちばん正しく楽しめるのはBL好きじゃないかとも。
そんなわけで妻を誘って1話から観なおしてます。

君たちは本当の勇気に出逢う、言い得て妙w