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2024年の創作活動について

今更ながら、今年の目標についての話。

2023年の年末、一年を振り返ろうと思ってSNSや読書メーターを遡ったところ、驚くほど何も覚えていなかった。
「こんなことしてたんだ」
「こんな本読んでたんだ」
新鮮な気持ちで過去の自分が書いた文章を読んだ。

こんな本読んだっけ、と思って詳細を見ても、読了日のみで感想が書かれていないものも多かった。
忙しかったのか、単に面倒だったのかは分からない。わざわざ感想なんか書かなくても覚えているだろう、と高を括ったのかもしれない。
もったいないことをした、と思う。

その本を読んだときに感じたこと、浮かんだ情景、心を動かされた理由。
それらは私の人生からほぼ永久に失われてしまった。

こうして忘れてしまったことに対して、
「覚えてないってことはその程度なんでしょ」
20代の若い頃の自分ならそう思っていた。
どんなに感動したことでも、数年経てば色褪せるし忘れてしまう。
30歳を過ぎて、ようやくそのことに気づいた。

日々の散歩はしばしば、何かに心を動かされ、うっとりしてしまうような瞬間に満ちている。だが、それを記憶にとどめていられないのは、実にもったいない。だから、心に浮かんでくることを書き留めておこうと思う。

ルソー(著)、今野一雄(訳)『孤独な散歩者の夢想』、岩波書店、1960

これは昔の私が気まぐれにSNSに投稿していたおかげで再び出会うことができた文章だ。
きっとこの当時から思うところがあったのだろう。

この文章のように、今年は「書き留める」ことを目標にしていきたい。
読んだ小説や観た映画の感想、
面白かった夢の内容、
他のことをしている最中にふと思いついた創作のアイデア、
その日あった嬉しい出来事、
旅行先で立ち寄った素敵なお店、
たまたま美味しくできた料理のレシピ、
なんとなく考えたこと――

昔から文章を書くことだけは好きで自信があったものの、仕事で文章を書くようになってから、実はその自信を徐々になくしてしまった。

だから趣味でエッセイや小説を書いても粗ばかりが気になって結局非公開のまま、ということを繰り返していたのだが、今年はどんどん公開していくことにした。

ろくに書きもせず公開もせずにいても、いつまで経っても下手でしかない。
20代の頃より体力の衰えを感じることが増え、健康診断の数値も悪くなって、焦りも出てきたかもしれない。
人間いつ死んでもおかしくないよね。


というわけで。
カクヨムでの小説更新もイベントでの同人誌発行も長らくストップしてしまっていたのですが、今年から再開したいな〜と思っています。

ちなみに趣味の小説は基本的にはカクヨム、コンテストに応募する場合などはmonogatary.comなどにもアップしています。
イベント参加などの情報は創作サークル「コハク燈」のXアカウントで。


今年はすでに合同で絵本を出させてもらっています。作っていてとっても楽しく、可愛いはちゃめちゃ絵本でした。
2024年2月25日(日)開催の文学フリマ広島6でも頒布予定だそうです。

他にもアンソロジーのお誘いをいただいていて(発行自体は来年になりそうですが)嬉しい限り。いつでもお誘いお待ちしております。


ここ(note)では日々ふと思ったことや好きなもののこと、美味しかった料理のレシピ、本・映画・美術展などの感想などを書くつもりです。

誤字脱字は大丈夫か、読みやすい文章か、話の構成はどうか、考えが浅いだとか痛いだとか思われないだろうか――

ネット上で無料で公開するものについてはそんなことは気にせず、気楽に好きなように書きたい。

最近は物の見方について「正しさ」が画一化されてしまっている気がして、自分の考えていることを他人の目に晒すのが怖くなりますが。

私はここで正しい知識やためになる情報を発信するつもりはなくて、
自分自身の「好き」の気持ちを大切にしていけたらいいな、
それに対してたまには誰かがいいねと思ってくれたらいいな、
と思っています。

以上、今年の創作に対する姿勢について(今更すぎん? もう2月だよ)でした。

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