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100人の声 NO.1

 
さかもっちゃん  60歳代 主任ケアマネジャー(10年くらい)

0.この仕事に就くきっかけ?
  ケアマネジャーの資格をとり、施設で勤務していた頃に、ある研修に参加したところ、在宅で支援する仕事に魅力を感じたから。(本人が望むことをどのように実現するかを無限に考え、支援する仕事と感じた。施設での生活では、本人の希望は施設内で可能なことであれば実現される可能性があるという限られた支援になる)

1.この仕事がおもしろいと思うところ…
  自分がわかる!
  こんなことがありました。
  クレームを受けた時、まず「なんでやねん!」と怒る自分に気づくチャンス。怒ってる自分をまずは、受け止める。
  そのあとに、「なんでクレームをいうんだろ?」とクレームいう人の立場になって考えると、クレームを言った人のしんどさ、誰かに言わずにおれないに目を向けることができた。「行き違いではあったけど、相手は、自分のことを否定されたように感じたんだな」を気づいた。
  そして、謝罪に足を運んだ時に、労いの言葉を添えた。相手は、その言葉を受け取ってくれた。
  このことから、相手のおかれる状況を理解できた(腑に落ちた)という自負。そして、クレーム、相手の怒りの場面を切り替えることができたという自分の成長を感じることができた。

 自分の見方に固執するのではなく、自分の常識の枠を広げることができた。
 大人になっても、「できた!」「できる!」という成長を感じることができる仕事。
 相手次第、人相手の仕事なので、答えがあるようでない。そんな不確かな仕事だからこ そ、自分がかわり、相手との関係を構築していくことに手ごたえを感じる。
福祉・介護の仕事は大変でもあるけれど、自分を成長させ続けてくれるチャンスがいっぱい!

2.印象的な出会い 「思い出すと泣けちゃう」
  要介護3 女性 認知症 (右向いて左を向くと忘れているほどにもかかわらず、天ぷらをあげることはできる 元ピアノの先生で「わかものたち」のみ今でも弾くことができる)
  息子が、生活費をもっていき、光熱費の滞納しているにもかかわらず「いいのよ。あの子にどうせあげるお金だから」と穏やかに過ごしていた。

  これまで暮らしてきた穏やかな生活。認知症が発症しても可能な限り継続されているその力を感じ、母の息子への変わりない愛情を感じることができ、ケースにかかわる醍醐味を味わうことができた。


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