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帰省

相変わらず眠れなかったが、7時半に家を出なければならなかったので、もっと眠れなかった。

知らない路線、知らない駅、知らない土地、
きっとときめきやきらめきがたくさん眠っているはずなのに、レーダーが全く反応しない。無臭
人が多くて嫌だった。資本主義が蔓延っていて嫌だった。

眠くて眠くてたまらなかったのに眠れない。
地元の海、地元の川、地元の山、
これらはほんとうに救いで、いつでもうつくしい。
このきらめきだけはずっと忘れずに覚えていたい。
この土地を離れることが怖くて、東京に向かう途中でこれらを見てよく泣いていたときもあった。

お正月に某感染症のせいで中止になった親戚の集まりが開催された。これもわたしの帰省に合わせてセッティングされたもので、その事実だけでもう苦しい。誇れる自分ではないことを再認識する。

よくわからないからたくさん食べるしかなかった。
あんまり味も覚えていないし、お腹を壊した。

「○○(私)は生まれたときからずっと泣いていて機嫌が良いときがなかった。初孫なのに」
「○○(弟)は性格が良くて愛想も良くて誰にでもニコニコしていてみんなに好かれていたよね〜」
事実である。

昔健全に病んでいたとき、リリースされたばかりのSTAY TUNEをきいて、泣きそうな顔で『頭だけ良いやつもうGood nightだって…😥』と言っていたらしい。
昔より元気になった、タフになった、といろんな人に言ってもらえるが、病み方が成長しただけで、地獄への距離は縮んでいますよ〜^^

^^←舐めてるのか?ムカつく目だな
いや、たくさんの思いを飲み込んで、心配させないように、バレないように、この顔を作ってくれているんだよね、ありがとうね

これがいちばん疲れる。
ありがたいことに、溢れんばかりの愛情と期待をひしひしと感じる。ありがたいです。だが、あなたたちが愛情や期待を向けている初孫は、姪は、従姉は、娘は、虚勢を張っている偽物です。すみませんね… あなたたちは、わたしのことをなにもわかっていないですよね。わたしもあなたたちのことをなにもわかっていないので、お互い様ですが、わたしはなるべく大きな感情を抱かないようにしています。

誰にも言えない!言いたくもない!わかられたくもない!でもふつうなふりをするのはほんとうに疲れる!

ただ、心から尊敬している(大きな感情じゃねえか!)叔母と、福祉や子どもに関することでわたしの考えていることややっていることについて話したり、叔母の仕事の悩みや事業のこと、ちょっと深いお話などをしたりできたことはかなりうれしかった。自分と似ているようなことを考えていて、今それを実践している偉大な先輩が身内にいることはとても心強い。こういう話をしているとき、「わたし今未来に向かっている!」とハッとさせられるのだが、叔母の話の中にも、ゼミで言われたちくちく言葉に似た要素があり、「やはり死ぬのか?」と「生きてやりたいことやってやるぜ!」を無限に反復横跳びしている。

テレビでだいすきなブリティッシュベイクオフが放送されていたのに、喫煙のことしか考えられなくなり、なにも頭に入ってこなくて悔しかった。
自分でも喫煙が生命維持装置のような立場になっていることをまだ受け入れられていないし、家族になんてさらさら言えることではない。(喫煙バレたら破門説もあり)

嘘や偽物で塗り固めた自分でしか接することができない人がどんどん増えてきて、ちょっと、さみしい。
人生ってこんなもんなんだろうな、みんな生きててすごいよ

2ヶ月前に別れた、まだ好きな男のことを、
みんな思い出として話している。

もうわたしだけの部屋に帰りたいです…


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