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うみべの女の子

4/18

期待しないとか言って
また期待してまた裏切られて
また落ち込んだ

世界は広いということを常に忘れずにいたいけど、
わたしの世界は狭いし狭くて充分な気もする

それってわたしの趣味が好きなだけでしょ?
それって君の趣味が好きなだけでしょ?
わたしを君のファッションに使おうとしているでしょ?
自戒でもある

周りのやさしい人たちの協力がなかったら
また自分を犠牲にして泣いていたと思う

どんなに酔ってても眠くてもムカついても悲しくても、
ちゃんとメイクを落としてシャワーを浴びてドライヤーして
全部済ませてから就寝準備に入ることができる自分のこと、
この自分のことだけはかなり好きだ


新しいこととの相性が悪かったときに
既存のものの価値が高くなってしまうのはいかがなものか…


4/19

映画やドラマや本を読んでゆるやかに時を刻んでいたけど、摂取したすべてのものがわたしをグサグサ刺してきて、
泣いたり笑ったり苦しかったりしんどくなったりした。

フィクションの世界で、儚い、切ない、"エモい“、美しい、されているこころの動きや葛藤や苦しみと、
わたしはほとんど同じようなことを経験していて
それらにずーっと縛り付けられてるのに、
わたしの人生はちっとも美しくないじゃないか!

中島らもさんのことがずっと好きだったけど、
さかだち日記を読んだら涙がじわじわ出てきて
自分でもびっくりした

はじめに、のところでわたしの苦しみたちが
やさしく肯定されたような、
逃げるなと叱責されたような、
遠くからニコニコしてもらえているような、
ぐちゃぐちゃの気持ちになって、
死ぬのはもうちょっとあとにしようと思った


今日摂取してわたしの身体に入ってきたものと、
今あるわたしの身体がなかなか適応してくれなくて、
すべてが停止した
甘夏を剥くという単純作業の繰り返しなら、
辛うじてこなすことができた。

甘夏は皮が硬くて意外と力仕事だし、
うまく皮がとれないとちょっとイライラするし、
甘夏の水分で手がしわしわになるけど、
部屋が一気に爽やかな香りになるし、
わたしの家には甘夏がいるという安心感をくれるし、
地元や家族親族を思い出してキューっとなったりするのに、
なにもときめかなかった もったいないことをした

毎日いろいろと悶々と膨大な選択肢を吟味したり、
不確実なことに対して備えたり怯えたり、
ずっと頭をまわして考えているのに、
なにも決められないし、なにも覚悟できない 弱い

毎日一歩ずつ着実に、解像度が上がっている自覚があり、
いつその全てをわかるようになるのか、
あと何歩でそこに到着してしまうのか、

全然死ねなかったらどうしよう

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