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エシカルなスマホ「fairphone」にすぐには変えられないから、まず取り組んだこと

地球にやさしいせいかつ目指して、自分のペースで移行する日々。

今日は「携帯電話」についてです。

毎日使って今や日常に不可欠なスマホ。まずは今使っているこれを大切に長く使おう、と考えていて、携帯の中身をもっと環境に良くしようと、スマホカバーを変えてみたり、検索エンジンを変えたりしています。

ただ、次に選ぶスマホはもっと、もっと良いものにしたい。ということでずっと気になっているエシカルフォンで有名な「Fairphone」について、調べてみました。

携帯電話×様々な問題

こう考えるきっかけになったのは、携帯を作るときに使われている部品の中の金属の一部が、「紛争鉱物」という、児童労働や環境問題につながっている可能性があるということを知ったことから。

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」さんの記事を引用します。

携帯電話のコンデンサに使われる「タンタル」。主要産地の一つ、コンゴ民主共和国は1998年から続く内戦が今も収まらず、政治は不安定である。そんな中、国立公園の中にまでタンタルの違法採掘者が入り込み、その際の貴重なタンパク源として、ゴリラを殺して食料にするという事態が起きているのだ。
ゴリラの被害だけでなく、「タンタルが武装勢力の資金源になっている」「児童労働や強制労働による採掘が行われている」という疑いもある。ほかにも「大面積の掘削によって大量の鉱山廃棄物を出し、それが河川や土壌の汚染を引き起こす」「採掘先住民や居住者の土地を強制的に奪う」などの問題が指摘されている。

他にも鉱山事故などが起きているケースもあるようです。

ファストファッションを追い求めた結果バングラデシュの衣料品を作っていたビル「ラナ・プラザ」の崩壊事件を思い出させます。

自分が日々使っている携帯電話の中の部品に、社会問題が絡んでいる可能性がある、と考えると、頻繁に機種を変えたくないなと躊躇するようになります…。

オルタナの記事によるとアメリカでは10年前に紛争に寄与していないかどうかをSEC(米証券取引委員会)に報告しなければならないルールが決められているようです。当時は日本は遅れていたようですね

日本の大手携帯電話会社は、取り組んでいく宣言をしています。


「プラスチック」とか「木」とかの自然資源については小学生の時から授業とかでもよく聞いていたので意識をしていましたが、こうした「金属」に自分の視野が広がって深刻に考えるようになったきっかけはこちらの映画でした。レオナルドディカプリオ主演の「ブラッド・ダイヤモンド」です。

Netflixでダイヤモンド紛争についてのドキュメンタリーも観ましたが、自分がプレゼントでもらったり、購入するジュエリーの「石」がどのようにして自分の手元にたどり着いたのか、考えるきっかけをもらいました。

そして、教育業界で働いていた関係でジュエリーに疎い自分にとって、身近な「金属」で良く手に取るものは、「スマホ」だったな、と思ったわけでした。笑


ということで、Fairphone。

まだ日本未上陸の携帯です。「世界一エシカルなスマートフォン」と呼ばれているそうです。オランダのスタートアップの企業さんが開発したもので、ヨーロッパで現在販売中。アジア上陸はまだまだ先かもです。

要は、前述のような紛争鉱物を限りなく使わないように、そして不当な児童労働などが行われていないことが認定されている携帯電話。

こちらのブログがとてもわかりやすいです。引用させていただくと…

Fairphoneは特に以下4つの点で従来のスマートフォンと異なっています。
1. 紛争鉱物(Conflict Mineral)の使用が極限まで抑えられている
2. 不当な児童労働による製造がされていない
3. 長期間使用可能に設計されている
4. 全てリサイクル可能なパーツで構成されている
(*Fairphoneにも一部紛争地域からの鉱物は使用されていて、現在は代替となるものを調査中とのことです。)

正直こんなものがあるんだ、とただ感動しました。

2013年発売開始で人気になり、2019年には第三世代が登場。「Fairphoneを買って5年間使い続ければ、一般的なサイクルでスマートフォンを買い替えた場合に比べ、CO2の排出量を30パーセント削減できると謳われている。」そうなので、より環境負荷にも貢献できるものになっているようです。

ただ、多言語対応=日本語対応はだいぶ先なのだろうなという印象。というのも、fairphoneを最初に私が知ったのが4,5年前で、メルマガも登録した記憶があるのですが一向に販売対象地域拡大の連絡が来ず…笑

上記のAkiさんのブログのように海外で購入?日本まで送ってもらって?入手して使っていらっしゃる方もいるようですが、自分は修理をするつもりが機械を逆に故障させることが得意なくらい機械音痴なので、動画のようにパーツの組み替えとかはできないという不安も考えると、確実に上陸したタイミングで購入検討したいな、と躊躇してしまいます…


まだ日本に上陸していないから、今自分にできること

ということで、まだ日本上陸は先のようなので今すぐ自分にできることは何なのだろう、と調べました。

すると、「ケータイリサイクルの取り組み」でなるほど!と思うヒントを見つけました。

レアメタルは鉱山から採掘するよりも、リサイクルで再生産した方が効率的に集めることができるため、リサイクルを進めることで、採掘による森林伐採など環境破壊を防止するだけでなく、採掘権を巡る争いを回避することもできます。また鉱物資源の乏しい日本では資源の有効活用にもつながります。
■ドコモが考えるリサイクルの必要性
携帯電話は、金・銀・銅・パラジウムなどの貴重な金属を含んでいる、大切な資源です。鉱物資源の循環を最大限に行い、新たな鉱物の採取は必要最低限に抑える。これにより、未来(子どもたち)によい環境を残すことができると考えます。

使っていない携帯をリサイクルしてもらえばいいのか。


ということで、私はauユーザーなので、auショップまで今までの携帯電話を全て持っていって、リサイクルしてもらいました。

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使っていないポケットWifiや充電ケーブルもまとめて引き取ってくださいました。中に入っている画像データやメールなどの思い出も、結局とっておいたものの一度も電源をつけて見直していないので、「いいや、さよなら~」と手放すことができました。auに直接持っていったので、auの方でデータなど全て削除してくださった上で、分解・リサイクル作業に進めてくださるとのことで安心して渡すことができました。


ちなみに、自分自身でデータの削除とかができるようであれば、これは鹿児島の鴨池AEONにあるリサイクル回収BOXなのですが、こうしたところに持っていくのもありかもです。

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自分は携帯をauに出した後に使っていた充電ケーブルが壊れてしまったのでこのBOXに投函。壊れたケーブルもただ捨てるのではなくこうしてリサイクルしてもらえるのは素敵です。


まずは今使っている携帯を大切に長く使い、使い終わったら必ずリサイクルに出す。fairphoneが上陸するのがもちろん待ち遠しいですが、上陸したからといってすぐ乗り換えるのではなく、今使っているものを大切に使っていくことがまずは大事だなと思いました。(むしろ、今使っているスマホが完全に使えなくなった(壊れた)時、本気でfairphoneをどうにか手に入れることを考えてもいいのかもしれないと思いました。)

最初に書いたように、脱プラのスマホカバーや植林に貢献している検索エンジンを使う、といったアクセサリ・携帯そのものの使い方ところから変えていくことも大事だなと改めて思ったのでした。

ということで、今回はより地球に優しいモノに移行したわけではないのですが、こうして知ることができて、今できることを行動に移せたので、今回もまた一歩進んだ、と思いたいと思います。笑



これからも少しずつ、一歩ずつ進んでいきます。


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写真はUnsplashからAlif Shaariさんのお写真を拝借しました!




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