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読書感想文:殺人鬼フジコの衝動 / 真梨幸子



Hello!かなななです。


気になった本は図書館で借りて

気に入ったら買う派です。(聞いてない)



今日は最近読んで買った本の紹介をしたいと思います。



本の紹介


今回紹介するのは真梨幸子さんの"殺人鬼フジコの衝動"です!



2008年12月に書き下ろされたミステリー小説。

50万部を超えるベストセラーとなってます!

いわゆるイヤミス(嫌な気持ちになるミステリー)小説ですね。



あらすじ


一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は薔薇色のお菓子のよう。」呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?精緻に織り上げられた謎のタペストリ。最後の一行を読んだ時、あなたは著者が仕掛けたたくらみに戦慄し、その哀しみに慟哭する・・・!


"最後の一行"ってのに弱い!!!

読む前からワクワクが止まりませんでした。



ここから少しネタバレ含むところもあると思うので

ネタバレは!NG!という方はここで回れ〜右っ!!










ストーリー


まず、ざっくりいうと

主人公、森沢藤子の小学生時代〜逮捕されるまでの

人生が書かれています。


藤子は両親から虐待されますが、

そんな中、一家惨殺事件の生き残りとして、

叔母に引き取られ育てられます。


スクールカースト、

妊娠、中退、結婚、整形 ...

これでもかってくらいに色んなことが起こります。


小学生時代に、みんなから嫌われない為に

クラスのリーダー格の女の子の言いなりになっている時の藤子の言葉、


「なんだって、やる。うん、そう。なんだってやるよ、わたし。」

「人に知られないうちは、それは悪いことじゃないんだから。人に知られてはじめて、"悪いこと"になるんだから。うん、そうだ、バレなければ、いいんだ!」


だんだんエスカレートしていき、

自分にとって邪魔な存在な人を殺していきます。

でもそれは自分が幸せになるため。


そして、整形をする時など必ずと言っていいほど


「今度こそ、幸せになります。」

「今度こそ、いい子になります。」

「やりなおします。」「生まれ変わります。」

「薔薇色の人生になるような、そんな顔をください。」



しかし、ずっと自分の幸せのために人を殺してきた藤子は

子供の給食費のために人を殺します。


最後は子供のためでした。


そして、あとがき。

これを読んだら絶対にもう1回読み返したくなります。




感想


まず思うことは

共感してしまうところがあるのが恐ろしい。


"周りからよく見られたい"  "幸せになりたい"


それは誰しも思うこと。


果たして藤子は邪魔者を殺すことによって

幸せになれたのか、これは"NO"だと思う。


藤子は最終的に15人の人を殺しています。

結局は殺しても殺しても、自分にとって邪魔な人は出てくる。

その場しのぎだったわけですね。


藤子にとって、邪魔な人は自分の幸せを奪う"恐怖の対象"。

どう付き合っていくかというよりは消し去りたかった。


きっと、私たちも一歩間違えれば藤子になるかもしれない。

そう思ってしまうところがとても恐ろしいところです。



最後に


この本は続編も出ています。


huluで尾野真千子さん主演でドラマにもなっています。



私は続編もドラマも全て見ました。

続編はぜひ読んで欲しい。いや、読みたくなります。




ここまで読んでいただきありがとうございました。

ここ最近、記事を書くために"殺人鬼フジコの衝動"読んでいたので

明日からは続編の"インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実"

読み始めようかな。それではこの辺で。かななな でした ... *





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