混迷と暗闇の中で

もうだめだ。堪えられない。そう思い心療内科へ駆け込んでから丸三カ月と少しが経った。
投薬はそれなりの量を飲んでいるけれど、あまり求めたように効果を感じられているかというとそうでもない。
睡眠薬については複数のんできた結果今のものになっているが、いまやその効果は風前の灯火といったところだ。正直効かなくなった。
これなら一層のことまえ効き過ぎて変えてもらったサイレースに戻してほしいと思えるほとだ。
この一、二週間は病院へ行こうと思った三ヶ月前よりは穏やかだけど、ときより本当に大きな希死念慮が襲ってくる。
なぜだろうか。友人や父には東京で一人で居るより地元に帰ってきて家族とゆっくりしたらどうかとも言われた。
両親は離婚協議に入り父は自分の実家、母は賃貸マンションへ引っ越した。かつて自分が生まれ育った家はもうない。最寄り駅は同じなのに反対の方向へ歩いて帰ることも寂しさを感じる。母に至っては隣の市になってしまったし。
もう戻るところすらなくなってしまったのだろうか。

小学校の頃からの友人以上の付き合いがある女子に誘われ地元の駅で酒を飲んでいた。2件目ともなると酒量がすすむ。お互い相当にご機嫌になってしまい、その女子の家まで送り届けた。
その帰り昔すんでいたところの前を通った。もうすでに次の入居者が住んでいるようだった。
なんとも言いがたい気持ちになりながら父の実家まで30分ほどかけて歩いて帰った。

土日をそこで過ごし家事を手伝ったりしながら過ごした。
なんとなく月曜日は都内の家で出社できるかもという幻想と、東京に戻ってないことによる焦燥感があってその日は東京の家に戻った。

どこからともなく湧き上がって襲ってくる。不安。焦燥感。希死念慮。
薬は飲んでるはずなのに、負の側面にどんどんと飲み込まれている。

そこで気がづいた。
もしかして今のままでは休息や癒しを得られる状態にないのではないかと。
今の現状ではずうっとこのままなのではないかということに。
でもどうしたらいいのか全く見えない。
カウンセリングなのか、転院なのか、今のまま投薬を続け自分と向き合い続けるべきなのか。

私がこうなったきっかけをもっと探っていかなければならないのかもしれない。

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