あまみや

Leica M3でスナップ写真を撮る人です。

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Leica M3 を使う理由の一つ

電池が要らないって最高ですよ。 デジタルのとき(高校生の頃)バッテリー充電しっぱなしで家出ちゃったりメモリーカード忘れたりして懲りた私は電池の要らないカメラにすれば良いのでは?と思ってライカええやんとなりました。フィルムは無ければ買えば良いというか無ければ撮れないから買うものだからいいし。自慢じゃないけど露出も肉眼露出計がしっかりしてるのでほぼ要らんです。ここまでなるまでは鍛えましたが…… 最近ニコンのF100を使い出しましたがあれは単三電池で動くのでこれも入手には余り困り

    • デモ

      事前に前置きしますが私は政治的意図を持ってこのデモに参加していません。 東日本大震災が起こって福島第一原子力発電所が今のような状態になってから、都内では盛んに反原発デモが繰り返されていた。 写真を撮る者として記録という意味でその場に行きたいと思った。当時19か20歳くらい。政治的意図はなかった。正直右寄りだし。 好きな写真作家にバービー山口さんと北井一夫さんがいる。どちらにも60年代の学生運動を撮った作品がある。特に覚えているのはハービーさんなら夜に学生がウネウネと行進

      • 週末のピンボケ

        この人は以前の記事 に登場したフィルムカメラをほしがっていた人。 この写真を撮ったのは上野の昭和が香る喫茶店、ギャラン。なんと未だに全席喫煙可という喫煙者の私にとっては嬉しいお店。この御時世、そんな店に女の子連れて行くなと言われたらそうかもしれないのだけど、事前に聞いたらご両親が喫煙者だったようで余り気にしてなかったようだった。気を使ってくれたのかは今となっては分からず終いだが。 普段こういった喫茶店に来ないのか随分とメニューを眺めては悩んでいた。ご馳走するから好きなの

        • そんなに簡単に人を嫌いになれないよね

          . 写真はアラーキーの有名な写真をオマージュした作品。左右反転。飲み物はポカリスエットではなく現代風にアクエリアス。お粗末だか真似してみた。 人のことを嫌いになる。それは簡単なことでもあると思う。小っちゃい飲み屋で話しかけられたおじさんに今の若者は〜なんて説教されたら二度とソイツが居るときに店に入るもんか、なんて思うは当然だろう。 でも愛していた人ならどうだろうか?それも破滅的な事も無く道を別れた者なら。 死別なんて事もあるかもしれない。これは完全に一方的な運命の定め。

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        • LeicaSnaps
          11本

        記事

          フェチとスタジオ

          黒タイツが好きだ。デニールは人それぞれだと思うけど膝を曲げたら少し地肌が見えるくらい、そしてつるつるの素材感がすき。なんとも言えないそそられる物がある。 この膝の透け具合最高じゃないですか? そして女の子にしか出来ない手の表情。柔らかな肩からのライン。 太股を裏から撮った写真って中々無いと思う。 ここでも絶妙な肌のニュアンス。ライトが良い仕事をしている。 めくれたカーディガンのしたの柔らかそうな生地のインナーにドキドキしてしまう。スカートのウエスト部分も好き。カメラ

          フェチとスタジオ

          昔の写真

          撮影をする。勿論早く結果を見たい。ネガがあがってきて、その場で良いななんて思うのは、2つ3つあれば良い方だ。ところが不思議なことに2,3年寝かせておくとよく見えてくる写真が沢山出てくる。 この写真もそうで絶妙な滲みやボケに引き込まれた。このFujinon Cristar 5cm F2というレンズは富士フイルムがレンズは製造に乗り出した初期の製品で中身はSummitarやSummicronのコピーと言われているようだ。 私は開放での合焦部のピントの柔らかさとその周辺の滲みが

          記憶の片隅に

          これは元同僚が一人暮らしの家に遊びに来ていたときの写真。私はこういう写真が好きだ。 私は正社員で働いていたが、似たような歳の連中が非正規で働いていた。彼女もその一人。都合5人ほどそのような「仲間」がいたが、とあることを切っ掛けに一斉に辞めていった。 辞めてちょっとした時にもう一人辞めてしまった男子から飲みに出ませんかと誘われ、ちょっと気になっていた彼女も呼んでみたところ来てくれた。 その場で連絡先を交換した。 しばらくして彼女から連絡が来た。フィルムカメラが欲しいという事

          記憶の片隅に

          冬の記憶

          雪が降った。 私は雪が好きだ。だから嬉しかった。下宿先から大学までの道中二人で静かで穏やかだけど心のどこかで童心に帰るような気持ちで登校した。 途中で雪だるまを作った。手のひらサイズの。 東京の雪はすぐに無くなってしまうから雪だるまの寿命も短かった事だろう。 雪の日はライカと決めている。それもなるべくカラーで。理屈は無い。とにかくそういうことにしている。

          ABCクッキングスタジオに潜入した話

          先日とあるつてでABCクッキングスタジオに潜入する機会を得た。料理教室といえばABCクッキングスタジオを思い描く人も多いのではないだろうか?今回の教室はルミネの中にあって一体どんなことになっているのか気になるところ。女性ばかりで浮かないか?勧誘断り切れるのか?など色々と心配不安で正直断りたかったのだけど、どうしても行こうとのことで行くことに。さてさてどうなるのか以下にセンテンス形式でまとめたので気が向いたら読んでみて頂けると面白いかもしれないです。 今回は友達紹介という制度

          ABCクッキングスタジオに潜入した話

          All in good time

          私はAll in good timeでは治らないんだよ。 私はAll in good timeでは壊れてしまうんだよ。 そんなことあなたは、別に知ったことではないんだろうけどね。

          All in good time

          進捗

          もう何度目かもわからない通院。診察時間は10分とない。 その後どうですか? 変わりありません。 そのまま一月前と同じ薬を処方された。 このまま薬飲みながら様子を見ましょう。苦手な血液検査を言い渡された。 何も変わらない。薬を飲んでいる。変わることのない希死念慮。ループの中、Aメロの繰り返しのリズムのよう。 母がさいとう先生の事を言い出したのはもう遙か昔の気がする。 機能不全家族とその子供の発達についてこの国で初めて取り組んだ精神科医と言っても過言ではないだろう。 母はその先

          混迷と暗闇の中で

          もうだめだ。堪えられない。そう思い心療内科へ駆け込んでから丸三カ月と少しが経った。 投薬はそれなりの量を飲んでいるけれど、あまり求めたように効果を感じられているかというとそうでもない。 睡眠薬については複数のんできた結果今のものになっているが、いまやその効果は風前の灯火といったところだ。正直効かなくなった。 これなら一層のことまえ効き過ぎて変えてもらったサイレースに戻してほしいと思えるほとだ。 この一、二週間は病院へ行こうと思った三ヶ月前よりは穏やかだけど、ときより本当に大き

          混迷と暗闇の中で

          旅の途中に見えるハレーション

          余っていた薬をまとめて飲んでしまった日。 俗に言うオーバードーズ。不安が無くならなくて、たくさん飲めば大丈夫な気持ちになるんじゃないかという幻想に駆られてやってしまう。 寛解までの旅の途中、薬の中に飛び込んで迷走する。飲んだ後はパラレルワールド。本当の自分自身に出会うため、歩き続けなければならないのだけれど。 何度でも立ち上がる。十度目を超えて。 自分自身が滅びる未来を変えるため。 理想にも絶望にも変わる、変えるのは自分だから。今と未来は地続きだけど、今があるから未来

          旅の途中に見えるハレーション

          若者≠今の自分 夏

          何年経ってもおもいだしてしまうな ないかな ないよな きっとね いないよな 会ったら言えるかな まぶたをとじて浮かべているよ 今の夏はいつ始まったかわからない。日差しと煮えるような空気だけが体に夏を知らせている。胸に響く強烈な反射。 まだまだ歌の中のような、夏のピークを通り過ぎる日が見えることはない気がする。 なんていったってまだ花火を見ていないから。 花火を見なかったら今年を何年たっても思い出すこともないのだろうか。 きっとたくさん写真撮ったから大丈夫な気がするけれ

          若者≠今の自分 夏

          否定されるということ

          プロフィールにもあるとおり休職中。双極というか躁鬱というかうつ病というか。 母にそのことを打ち明けていなかった。単純に心配をかけたくなかったし、そんなことをまた言っているのか、甘えだ!と否定されるのも少し疲れていたからだった。 ただ言えていないこともまたストレスだった。週末に実家へ帰れば元気なフリをして適当な事をいう。そんなことにも疲れていた。だから意を決して伝えてみた。病院で言われたこと、今飲んでいる薬のこと、こんなことやあんなことがあったこと。正直現状報告で精一杯だ

          否定されるということ

          夏の路地裏、自分のこと

          夏になった。天気がよかった。まだこの日は爽やかな風が吹く良い夏の日だったように思う。今日もこの裏通りを通って病院へいく。急峻な明暗比が人間の目が優秀であることを実感させてくれる。白黒だったら一体どんな現像をすればベストプリントになるだろうかとぼんやり思いつつ、でも入っているのはカラーネガだからと言い聞かせ、目測で露出値を決定する。 この日からもう幾日が経った。その後病院にも二回行った。効かない睡眠薬を変えてもらった。前回変えたときはベンゾジアゼピン系というかなり強力と

          夏の路地裏、自分のこと