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中二の頃

誰にでも痛い時期はある
私の場合は万年痛いのだが
それでも中学2年生の時は
本当に痛かった。

当時仲の良かった悪友が言う
「口でされるとすごくいいぜ」

そんな行為があるのは
親父が所持していたビデオで
予備知識はあったが
彼女なんかいないし
俺たちはまだ中学生じゃないか!
お前はもっとさくらんぼを大切にしろ!!

羨ましすぎた

そんな羨ましい話を
聞かされたきゃらをぽつり

部活終わりに家に帰ると
悪友の嬉しそうな顔が憎い程に蘇る
その話が頭から離れず

かといって俺はどちらかというと
嫌われている気がする
多感すぎる時期に俺の
ギャランドゥーは世界と戦えた

ぐぬぬぬ。羨ましい
ふとそんな時に
一筋の光明が差し込んだ

まてよ・・・
暗いと不平を言うばかりか?
お前は自分で明かりを点けないのか?
そうだった自分で咥えてみたらどうか?

中学生日記があるならば
NHKよ俺を取材に来い!

試しに胡坐をかいて
顔を近づけるが届かない
状態を一度大きく反らして反動をつけると
もう少し身体が柔らかくなれば
ワンチャンいけるのではないか?

そんなほのかな期待

この時は既に咥え続けるかではなく
唇がそれに届くかどうかと
そのチャレンジが面白くなっていた

結果よりプロセスだ!
そんな思考がこの時生まれたわけではない

湯舟に長時間つかる
ゆでだこになっている感じだ
身体が緩む
1時間くらい浸かっていた
余りにも長いから母親が何度か
お風呂に様子を伺いにくる

時期的には寒い時期で
散々に火照ってはいるが
ずっと裸のままでいると直ぐ冷える
身体が柔らかくなっている
その時間はそれほど長くない

試しに反らさないで
胡坐をかいて顔を近づける
さっきより大分近い。これはイケる

寒いのでTシャツだけは着ていた
サッカー少年だった
アディダスが好きだったので
アディダスのTシャツだった

大きく状態をそらした時
それは起きた

グキっ!!

『あぎゃーーーーーーーーーーー!!』

脳内にエマージェンシーが木霊する
レベル4 直ちに避難して下さい

この時の悲鳴は
近所界隈まで響き渡ったと言われている

母親がどうしたのぉー!と声を上げ
近づいてこようとするのも解る

母親よ
中2の息子を助けにくるとき
それはデリケートであらねばならない

なぜならこの子は今
肉体的だけではなく
精神的にも深刻なダメージをうけている
特にオツムのダメージは相当なものだ

助けて欲しい
しかし助けに来てほしくない
不本意なパラドックスがそこにある。

しかし事態は急展開する

「あんた何やってん」

それは母親より先に現れた祖母だった
さっと毛布を掛けてくれた

祖母強し
天気暗雲なれども祖母強し

最悪な事態は回避されたが
問題は何も解決されていない

今、3ヵ月に1回整体に通っている
原因はこの時からはじまった
慢性のぎっくり腰体質にある

親父の持っていた
エロ本を盗み見ることはある
その時、親父の書斎の戸棚に隠されている
順番というものがある

経済誌などがあり
その下の下にある順番を記憶する
そしてエロ本を抜き取る

このとき写真は黒く丸い墨が
局部についている
消しゴムで消してみたが
写真がくしゃくしゃになった

「やっぱりみれないよな」
それでも裸の異性に興奮した

そしてそのエロ本をもとに戻す
順番も正しくもどす
親にばれたくない

完璧な状態でもどしたのだ
だが、この中2男子は気づいていなかった

消しゴムで消してぐしゃぐしゃに
なっていることを
なのに必死にバレないようにしようとする
とか

それが中2男子というものだ。

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