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1984年と風の谷のナウシカ

おはようございます。

安田成美さんが歌う風の谷のナウシカ。
あの曲が映画の作中で流れたという、
もはや都市伝説と化したアノの話がまた持ち上がっています。

実際には作品の中であの歌は使われていません。
私も映画館で見たとき、あの曲が流れなくてがっかりした記憶があります。
ただ当時巷では良く聞く曲でしたし、映画館の幕間にも流れていたので、
記憶違いをしてしまう人がいるのも理解できます。

その一方でエンドロールであの曲が確かに流れたと、
主張する方々も少数ですがいます。
風の谷のナウシカが上映された1984年を振り返ると、
今と比べたら時代がまだいい加減なところもあり、
もしかしたら映画館単独の作為や何かでそういう事もあったのかもしれません。

1984年と言えば今再放送しているNHKの朝ドラ、
あまちゃんでも重要なキーワードになっていました。
この年は日本の、特に文化、サブカルチャーにおいて、
それなりに重要な年だったのではないかと思います。

当時まだアイドル歌手全盛の時代、
若い子を売り出す為にはとにかく歌わせるという、
ちぐはぐなプロモーションはよくある話で、
全く違う路線だった安田成美さんもちょっと気の毒でしたが、
あの調子っ外れな歌声(すみません)は、
今となってはあの時代特有の味わいになっているようにも思えます。

この年14歳だった私にとっても、今思えば特別な年だったように思います。
何か素敵な思い出があるという感じではありませんが、
人生どこか能天気でいられた、最後の年だったように思います。

ナウシカは渋谷東急文化会館で見ました。
(今ヒカリエがあるところです。)
あれは土曜日、学校の教室でK君と話していたらなんだか盛り上がり、
ナウシカ見に行こうよ!と誘われてその日の午後、
急遽見に行くことになりました。
当時学校は土曜日は休みではなく、午前授業だったのですよね。

K君とは学校で会えば楽しく話すけれど、普段特につるむ事が無かったので、
新鮮な映画体験として、印象に残っています。
3人で行った気がしますが、もう一人誰だったか記憶が・・・ごめんね。

そうそう、これ書いていて思い出しましたが、
K君は2回目のナウシカだったのですよね。
急な話だったので一旦家に帰ってから出かけるまでやや手間取り、
私が待ち合わせ時間に少し遅れると、
彼は不機嫌というか焦っていて語気が荒くなってました。
学校では穏やかなイメージだったのでキャラの違いに困惑しましたが、
今思えば彼のそんな態度も理解できるし、
それだけ作品に強い思い入れがあったのでしょう。

さて、ナウシカを観た後、次の週からK君と私の友情が深まる、
という事は特になく、二人の関係はそれまでと変わらず卒業を迎えました。
K君、今どうしているかな?

(写真はジブリ公式提供のフリー素材です。粋ですね。)


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