奄美大島にてふらふらとワーケーションをしに行った。あまり南の島に興味がなかった中、なぜ奄美に行ったのかというと、たまたまこの時期にJALのプロモーションが開催されていたからだ。

まずひとつは「スカイメイト」。

スカイメイトとは、満12歳以上25歳以下のJAL会員は当日予約で安く乗れるという制度（もちろん空席があった場合のみ）。そのスカイメイト運賃が2/1〜3/31まで、さらに奄美群島路線を値下げしていた。LCCより安く行けてしまうというバグ価格。

もうひとつが、奄美群島の各地に「JAL Wellness＆Travel」のチェックインスポットを設定。

JAL Wellness＆Travelとは、歩数を貯めたり、日本全国のチェックインスポットを訪れるとJALマイルが貯まるというサービス。

スカイメイトにも、JAL Wellness＆Travelにも日々お世話になっている私からすると、このJALのプロモーションに乗っからないわけにはいかなかったのだ。

ここ1年を振り返ると、うつ病になったり、転職したり、引っ越したりして旅行欲が見るからに落ちた。旅行の計画をみっちり行う主義の私がめずらしくあまり予定を詰め込まず、正直奄美に行く前は「ちょっとめんどくさいかも」なんて思いながら文字通りふらふらと来た。旅を計画する時間がすき。だけど今回はそれを省いた。一体どうなることやら、まあでも考えるだけ無駄だなと思って1日1日を過ごしていたが、これが結果的にすごくよかった。

2月24日(土) 大阪国際空港（伊丹空港）→奄美空港

3連休の真ん中を狙って来た。なぜかというと、当日の飛行機のチケットが取りやすいから。スカイメイトを狙う人は、狙っている日付と便を定期的に見ておいたほうがよい。

実はスカイメイトは、予約したい便の4時間前からしか取れなかったのが、最近その日の0時から予約が可能になった。はちゃめちゃに便利になった。25歳以下の人にはぜひスカイメイトを使ってみてほしい。

無事チケットを購入し、奄美空港に到着。あいにくの天気だが、奄美の1月〜2月はひと月の間に晴れとなる日数は5日程度らしいので、これが通常運転だろう。

JAL Wellness＆Travelのチェックインスポットをめぐるため、レンタカーを借りてドライブ。まずは空港の北側を目指し、笠利崎灯台に向かう。ブロッコリーみたいな山々を背景に、カトリック教会や墓地に目が行く。奄美大島では 1891年に宣教師の来島とともにカトリックが広まり、1930年ごろには島の北東部に多くの教会が設立されたそう。

想像より寒い。気温は高いが海風が冷たく感じる。でも波の音は心地よく、塩豚バーガーがうまい。

ビッグツーという奄美の大型スーパーに立ち寄る。実は友達に奄美に行くと伝えると、「ビッグツーTシャツを買ってきてほしい」と頼まれた。中に入ってTシャツを探すと、日用品、お土産、ブルーシール、100均、車屋、アウトレットなどが店内に入っておりめちゃくちゃカオスだった。奄美の人口の80%はここに集まっているんじゃないかと思うくらいにぎわっており、地元の方に愛されている場所なのだと実感した。離島の中の都会さを感じ、ますます奄美に興味が湧いた。

探していたビッグツーTシャツは見つかったものの、Mサイズが綺麗にソールドアウト。とりあえずLサイズを選択。大人気のお土産だと知る。ここは中心地から外れており、簡単に寄れる場所でもないので今のうちに買っておく。

奄美の歴史を知るために奄美博物館へ。名瀬という奄美大島で1番大きな町に出る。ファミマがあり、イオンもある。建設中のマンションは自慢げに『完売御礼』の幕が掲げられている。コンパクトで、立派な町。

博物館へ到着。琉球王国の統治時代、薩摩藩の統治時代、アメリカの統治時代を経て今に至ることを知る。アメリカの統治は沖縄にフォーカスされがちだが、奄美大島もアメリカ統治時代があった。2023年12月25日に日本復帰70周年を迎え、恩恵を受けまくっているJALのプロモーションは、この周年をお祝いするためのプロモーションだった。

本土でもなく、沖縄でもない、なんだが別の国にいるような雰囲気を感じたのは、奄美のいろんなバックグラウンドがそう感じさせているのかもしれない。でもそれは疎外感ではなく、むしろ奄美独特の世界観を味わえて、また旅の楽しみを増やしてくれている。

5泊するゲストハウスに到着。初めて女性専用のゲストハウスに泊まる。女性専用エリアはあっても、ここは建物自体が女性専用。宿主さんも1人旅が大好きで、ゲストハウスを経営したそう。1人旅でくるいろんな女性に会えるかと思いきや、残念なことに初日から3日ほどはひとりぼっちとなった。

宿主さんのおすすめで鳥の美味しいお店に行く。鳥刺しをばくばく食い、ビールを飲む。ああ、旅先で1人飲みを久しぶりにしたなあ。飲みすぎて足がよろつくのかと思いきや、出不精気味だった私の重たい足を、グッと軽くしてくれた。

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