学生時代の後輩に、木谷君という、かなり変わった経歴を持っている子がいます。彼とはダンスを一緒にしていた後輩でもあり、当時から少し人と変わった一面があり、それでいて変人とは呼ばせないEQの高さがあり、とても優秀な子でした。

京都大学から京都大学院に進み、糖尿病か何かの研究をしていたと聞いています。その後、都銀に務めてエリート街道まっしぐらかと思いきや、急に退職。
「地元奈良産のぶどうでワインを造りたい」と奈良初のワイナリーを設立を志し、ブドウ農家を経て、香芝市にワイナリーを設立しています。

実家がブドウ農家とかでもなく、ワイナリーの設立を志して行動に起こす。そのために都銀を退職するのって、はっきり言って普通じゃないですし、常軌を逸しているなと思います。
でも、彼の投稿などを見ていると本当に毎日幸せそうで、やりたい事をやっている充実さに溢れているなと感じます。
彼なりの苦労もたくさんあるのでしょうが、それを感じさせない笑顔を見せてくれていてとても気持ちが穏やかになります。

私のところにも「起業したいんです」と相談にくる人がたまにいます。
よく言う話ですが、そうして起業する人はほとんどいません。相談に来る人皆が未だサラリーマンをやっています。

私はそんな相談者がくると、「会社名を先に決めちゃいな」とアドバイスしています。形を作ってやる気を出せばいい。事業はその後でも全然いいよ。と。
一人だけその場で会社名を決めて起業した後輩がいました。今でも彼は成功しています。

私も2020年に起業をしましたが、当時はありえないと驚かれました。ちょっとした自慢にもなりますが、当時私は米系外資企業のリーダーシップポジションにいました。カントリーマネージャーという役職が視野に入っていたと思います。講演依頼もたくさんきており、業界のリーダーとして知名度をあげていける環境でした。年収も3,000万近くもらっていました。

「はっきり言って勿体ない」
そうクライアントにも言われたのを覚えています。でも、一切を振り切って起業をしました。

人は簡単に願う生き物です。
簡単に願い、夢を見て、そうだったらいいなと妄想を膨らませます。
就職のことだけでなく、恋愛のこと、ご飯のこと、旅行先のこと、なんでもそうです。願うことはタダなので、皆、色んな願いを持ちます。

願いを言葉に変えるのは、一つハードルが上がります。
周知をするわけですから、急に願いに責任が生じてしまいます。でも、他人の願いなんて誰も覚えていないので、いずれ忘れ去られ、風化していきます。

願いを行動に変える人は、ほんの一握りです。
色々なリスクを振り切って、行動に起こす人は信じられないくらい少ないです。皆どこかで願いを一旦割り切り、人生に折り合いをつけながら歩んでいます。でも、それでもいいと思います。

行動を続ける人。これは意外と多かったりします。
一度行動を起こすまで感情が追いついているので、そこまで来ると持続せざるをえなくなってしまいます。ただ、途中で推進力を失ってしまったり、無理だったと諦めていく人も多いです。それも人間らしくて素敵だと思います。

天文台で惑星観察をしたい。
素晴らしい願いだと思います。でも、親御さんからしたら、それは仕事にすべきことなの？趣味でいいんじゃない？と悩みがたくさんだと思います。

お子さんが本当に願うのであれば、きっと行動に変えるんだと思います。
その行動に変えたときに、本気で応援してあげるのはいかがでしょうか？
でも、行動に変わらないうちは、言葉半分で聞いてあげていてもいいような気がします。

私は昔小説家になることを夢見ていました。
「小説は書きだす人はたくさんいるけど、終わらせる人は10％もいない」
そう言われ、幾つかの作品を書き終えたりしました。

その際に母は、作家の友人と繋いでくれ、自分の作品をそういった人達に赤ペン先生をしてもらうようお願いをしてくれました。
自分の作品が赤文字だらけで返ってきたのを見て愕然としたのを覚えています。

結局、願いの大きさに困惑をして諦めてしまいましたが、いつか年を重ねたら何かまとまった本を書いてみたいなという気持ちは今でも持っています。

願うことってとても尊いことだと思います。無邪気に口に出したお子さんの願いが、行動に変わるのかどうか、私もこの先に気に留めておきたいので、是非また進捗教えて下さいね。
少しでも参考になれば幸いです。

※質問やお悩みを受け付けさせて下さい。恋愛でもキャリアでもテーマはなんでも結構です。
Noteか音声どちらが希望かなどありましたら添えておいて下さい。

2023.11.17
少しづつですがトレーニングを頑張っています。メロンジムでメロンにしごかれる日々を送っています。
しかし身体に変化がありません。少し大きくはなったと思うのですが、中々思うようにいきません。トレーニングは食事が7割と聞きますが、やはりそこなのだと思います。
UBER EATSを開発した人をご存じでしたら教えて下さい、一言文句を言いたいです。世の中をこんなに便利にしやがって。