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美術館を愛でる 三菱一号館美術館

 今日は丸の内プラチナ大学のアートフルライフコースのメンバーを中心に、東京駅近くの三菱一号館美術館に訪問してきました。
 美術館のご厚意により”建築ツアー”をしていただき、普段は入れない地下なども見学させていただくという大変貴重な機会となりました。

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 三菱一号館美術館は、元々は1894年(明治27年)に丸の内で最初のオフィスビル三菱一号館として竣工しましたが、1968年(昭和43年)に解体されました。その復元事業として、2009年に竣工し、2010年4月より三菱一号館美術館として生まれ変わったものです。
 *館のガイドパンフレットより抜粋
 美術館の多くは、収蔵作品を見せる(魅せる)ために建物が作られているのですが、三菱一号館美術館は建物自体がむしろ主役というわけですね。

 復元に対する”こだわり”の凄さが半端なく、例えば床下の土台、すなわち全く建築後には見えない部分まで、往時の様式を忠実に再現したということで…。しかも、現代の建築基準に合わせこみながらですから、その大変さは素人には想像もつかないぐらいです。

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 美術館開館10周年を迎える今年。現在開催中の展覧会は『1894 Visions』 三菱一号館が竣工した時代のアート作品を、ルドンロートレックといった作家を中心に展示したもの。
 作品一つ一つの見ごたえは勿論、当時のVisionを今に復元すること、すなわち目に見える形に戻すということ自体がVisionなのだと、そんなことを感じずにはいられませんでした。

美術館を愛でる…。見えないところにも沢山あるのですね。

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