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<第131回> 「志望理由」「自己PR」などの内容が重複してしまって、不安です。


こんにちは、安斎響市です。

今日いただいた質問は、下記のようなものです。


いつも配信ありがとうございます。
有料note三部作も拝読し、とても勉強になりました。

中途採用面接時の志望理由、職務経歴、自身の成功体験、自己PRの関係性について伺いたいです。

私は、現職でデータ分析に基づいた施策提言業務をやっており、その専門性をより高めるために転職活動をしております。
現在、志望している企業もその業務に関する募集をしているので、それに応募する予定なのですが、面接にて以下のように1つを中心に回答すると、内容が重複していて、しつこいでしょうか。 (相手からすると、こいつデータ分析しか言わないな、と思われるのではと不安です)

志望理由:データ分析の専門性を高めるため
職務経歴:データ分析に基づいた施策提言
自身の成功体験:データ分析による新たな施策提言ができた
自己PR:データ分析力

アドバイスいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

 

※この週刊連載「安斎響市の転職相談室」(毎週土曜日更新)は、マシュマロというツールで募集した匿名の質問に対して、安斎響市が、徹底的に真面目に答えていくという企画です。

転職活動の心構えやテクニック、面接や企業選びの具体的な対策方法などについて、毎週1問、このnote記事で徹底解説していきます。

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志望理由、職務経歴、自身の成功体験、自己PRのそれぞれに、「関連性」があった方が良いのかというと、当然、ないよりはある方がいいに決まっています。


ただし…

志望理由:データ分析の専門性を高めるため
職務経歴:データ分析に基づいた施策提言
自身の成功体験:データ分析による新たな施策提言ができた
自己PR:データ分析力

この回答内容だと、たぶん落ちます。内定は出ないと思います。


理由は、「内容が重複していて、しつこいから」ではなく、単純に「内容が薄いから」です。

具体的にどういうことか? どうすれば改善できそうか? ここから丁寧に説明していきます。


内容に一貫性があるのは、良いこと


繰り返しになりますが、面接の各質問に対する回答に関連性・一貫性を持たせるのは、まったく悪いことではありません。

関連性がないより、あった方が確実に良いです。

「過去にこういう職歴を経験してきて、こういう成果を残してきた。それを活かして、御社に入社したあかつきには将来こういうことができる」という、一連の流れるようなストーリーを語ることができれば、面接で喋る内容に説得力は増します。

逆に、自分の過去の成功体験の話と、将来これがやりたいという志望理由との間に何の関連性もなかったら、話がつながらなくてピンと来ません。


例えば…

下記のような「志望理由」と「成功体験」の回答例で考えてみましょう。

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