「たまたま」良かっただけ。
卒業式の日、
制服の後ろ姿を見ながら考えたこと。
息子のクラスはまとまりが良いとか、
仲が良いとか言われていたそうだ。
学級だよりにも
そんなことがちょくちょく書かれていた。
この
まとまっているとか、仲が良いとか
クラスの雰囲気って
どうやってできあがるんだろう。
生徒ひとりひとりがお互いを認め合って、
皆でいる場を大切にし合っているのは
前提なのだが、
結局は「たまたま」の積み重ねの結果かもしれないと思った。
学年が同じという共通項だけで、
40人近くの人間が毎日同じ部屋で過ごすのって、
結構難易度が高いことじゃないかと思う。
それがうまくいったのは、
相性が悪い(かもしれない)子達の間に
うまく入っていける緩衝材のような役割の子が
「たまたま」ひとりいたからかもしれない。
いつも一緒に行動できるような仲良しを
「たまたま」ひとり見つけられて、
教室の中に居場所ができたからかもしれない。
欠席した日に「明日は来いよ」と、
「たまたま」声をかけてくれた子がいるかいないかで、
次の日の朝の気分は全然違うと思う。
担任の先生も、
熱血タイプの先生だったからよかったとか
クールに見守ってくれた先生だったからよかったとか
ちょうどいい距離感があったのかもしれない。
相性って、
クラス全体の組み合わせが
たまたまハマっただけかもしれない。
.
…ふとそんなことが頭に浮かび、
息子が3年間楽しそうに通ったのが
「たまたま」の連続で、
それは奇跡なのかもしれないと思った。
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